最近、猫カフェというものに家族で行ってみました。
娘が学校の友達の影響で「猫を飼いたい」と言い出しまして、
「それじゃあ猫アレルギーがあるかどうか調べに行こう!」
という妻の号令のもと、初めての猫カフェに行くことになったのです。
初めての猫カフェ
その猫カフェは、普通のマンションの1室にありました。
本当に「猫がたくさんいる普通の部屋」という感じでしたので、
「こういう所でも商売になるんだ」と少し驚きながら入っていきました。
料金は、たしか大人1,200円、子供は半額の600円ぐらいだったと思います。
私たちは、猫アレルギーを確認に来ただけなので、
時間は30分にしておきました。
ほかに、ちょっとした飲み物や軽食もあり、
猫にあげる食べ物なども売られていました。
料金を払って中に入ってみると、
お母さん1人と子ども2人のグループと、
若い20代前半ぐらいの女性2人のお客さんが来ていました。
ロッカーに荷物を入れて、猫の方へ近づいていきました。
猫をなでてみたり、おもちゃで気を引いてみたりしたのですが、
あまり反応がよろしくありません。
子どもや妻も同様でした。
来店する前に、ちょっとネットで調べてみたのですが、
「あまりちょっかいを出しすぎるのも嫌われる」
と書いてありましたので、とりあえず猫は放っておいて、
本棚に置いてあったマンガを読むことにしました。
もう、何も考えずにマンガを読もうと思い、
ぼんやりマンガを読んで3分ほどすぎたころでしょうか。
猫が自分から私の膝の上に乗ってきてくれました。
そして、そのまま私の膝の上で寝てしまいました。
その状態でも、私は特に猫には構わず、
マンガを読み続けていました。
別に邪魔に思うこともなく、かといって
ちょっかいを出すこともなく、猫が膝に座っている感触を
感じながら、ぼんやりとマンガを読み続けました。
なんだか、猫が私に気を許してくれているように感じられ、
こちらの気持ちもだいぶ癒されました。
先客の若い女性二人が私の膝で猫が寝ているのを見て、
「どうやったんだろうね…」
と小声で話していたのが聞こえてきたので、
ちょっと気恥ずかしくなりましたが…。
後で妻から聞いたのですが、
私がマンガを読んでいて猫が膝に乗ってきたのを見て、
娘も真似をして置いてあった写真集を見始めたようです。
しかし、ちっとも猫が寄ってこないので
「なんで来ないんだろう…」
と悩んでいたようです。
子どもって可愛いですね。
「でも、うまくいった人のやり方を見て
真似をするのは、とてもいい方法だったと思うよ」
と言ってほめてあげたら喜んでいました。
私の場合は、たまたまうまくいっただけですが…
猫カフェに行っても、三人とも体に異変はなかったので、
アレルギーはなさそうです。
そのうち、我が家でも猫を飼い始めるかもしれません。
孤独感を克服するには
今回、猫カフェに行ってみて、
動物と触れ合うというのは、孤独感を癒すのに
とても良さそうだと感じました。
うつ病になると、症状として「孤独感」を
強く感じる方も多いと思いますが、
犬や猫を飼うというのも、かなり効果があるようです。
動物セラピーという言葉があるぐらいですし。
人と関わることも大切ですが、うつ病患者さんの場合は、
人間関係がうまくいかなくてうつを発症している人も多いと思いますので、
人と会うことやメールのやりとりさえも負担になることもありますよね。
ただ、家で動物を飼えなかったり動物アレルギーがあると、
動物に触れて孤独感を解消するのは、なかなか難しいかもしれません。
うつ病の人が孤独感を解消する方法としては、
個人的に3つの方法が有効だと思っています。
1. 自分自身の気持ちとしっかり向き合う
2. 自然と触れ合う
3. 孤独感を別のもので紛らす
以下、一つずつ見ていきましょう。
自分自身の気持ちとしっかり向きあう
自分自身がなぜ孤独感を感じているのか、
しっかりと向きあうことは孤独感の解消に効果的です。
たとえば、同僚や友人が次々に結婚していき、
あるいは恋人がいたりして、彼らと自分を比較してしまい、
孤独感に陥っているとします。
この気持ちと深く向かい合うと、外部の環境(同僚や友人)に
大きく影響を受けていることがわかります。
外部の環境は自分ではどうすることもできません。
だとすると、変えられるのは自分だけということになります。
つまり、自分の考え方、内面を変えるということです。
結婚しているから良い、結婚していないからダメ、
恋人がいるから良い、恋人がいないからダメ、
そのような考え方自体があなたを孤独に感じさせています。
孤独を感じないようにするには、
「誰かに愛してもらえている安心感」が必要です。
しかし、もしあなたが「子どもの頃に親から愛された記憶がない」
と感じているなら、孤独感を感じてしまうのも当然です。
誰からも愛されていると感じられないのであれば、
あなた自身があなたを愛してあげるしかありません。
孤独感は、自分を否定的に捉えているからこそ生まれます。
だからこそ、あなた自身があなたの最も良き理解者となり、
あなたを愛してあげてください。
孤独感を感じたら、
「あ、私は今自分を大切にしていないな…」
と気付いてください。
そして、自分を褒めてあげたり、慰めてあげたり、
あなたが大切に思っている人に対して
してあげたいと思うようなことを
あなた自身に対しても、してあげてください。
小さなことですが、積み重ねていくことで、
自分に肯定的な感情が芽生えてきて、
孤独感を感じることもなくなるでしょう。
しかし、この方法は少し時間がかかりますし、
子どものころのトラウマなどが絡むと少し難しいかもしれません。
簡単にできて、即効性がある以下の2つのやり方のほうが、
うつ病患者さんには良いかもしれません。
自然と触れ合う
次は「自然と触れ合う」です。
雄大な自然の懐に包まれていれば、
孤独感など意識することもほとんどなくなります。
そもそも、孤独を感じる心というのは、
人間のみに生じる感情であり、その感情は不自然な感情です。
このあたりの解説は以下の記事をご覧ください。
自然に触れていれば、自ずから
不自然な孤独感という感情も小さくなっていきます。
私は自転車ツーリングが好きで、
何度も自転車で山を登ったことがあります。
確かに登るのは大変ですが、
体力がついてくるとそれ自体が自信につながりますし、
山の上からの風景は気持ちが晴れ渡ります。
体と心は密接につながりあっていますので、
体を鍛えることは、孤独感の解消にもつながりますし、
うつ病の改善にも有効です。
山でなくても、海でもいいですし、
近所の自然公園などでもいいでしょう。
都内などでも、緑の多い公園や庭園などが
意外とたくさん見つかります。
あなたの家の近所にも、きっと自然に触れ合える場所はあると思います。
そこをあなたのパワースポットにして、孤独感を癒しましょう。
孤独感を別のもので紛らす
これは、何か没頭できる趣味などを持つということです。
自分が好きなものであれば、
小説でもマンガでも映画でもスポーツでも
テレビ番組でも、何でも構いません。
(参考)>>ストレス解消法には、カレーと読書が効果的!?
私は最近「落語」にはまっています。
テレビで放送している落語の番組を
録画しておいて、仕事の合間に見ています。
落語は、ただ単に笑わせるような話ばかりではなく、
「人情噺」と言って、人を感動させるような話もあります。
噺家さんの個性によって、同じ内容を話していても
全く違う話に聞こえますし、時代背景も今と違うので
文化の違いなども楽しめます。
最初はそれほど興味もなく、たまたま録画したものを
何気なく見始めた落語ですが、たくさん見聞きするうち、
その奥深さに今ではやみつきになっているほどです。
ちなみに、私が好きな落語家さんは「柳家さん喬」さんです。
孤独感を紛らすには、運動なども良いですね。
運動はうつ病にも良い影響を与えることが
実証されていますので、一石二鳥と言えるでしょう。
始める時には、ハードルを低くすることが続けるコツです。
いきなり1時間のジョギングは
心理的なハードルが高いので長続きしにくいです。
まずは30分のジョギング。
↓
それでもハードルが高ければ10分。
↓
それでもダメならジョギングではなく、ウォーキングに。
↓
それでもダメなら10分を1分に。
↓
それでもダメなら一歩でも外に出さえすれば良しとする。
というように、心理的なハードルを感じなくなるまで、
行うことを細分化して始めてみましょう。
「一歩でも外に出れば良い」と決めて一歩外に出てみれば、
「せっかく出たんだから家の周りを一周だけ歩いてみよう」という気持ちになり、
「どうせだからちょっと早歩きでもう一周歩いてみようかな」
と考えるようになるかもしれません。
一歩外に出てすぐ引き返したとしても、
もともとそれで良しと決めていたのですから、
それはそれで良いのです。
「今日は一歩外に出たぞ!
昨日はできなかったのにすごいじゃないか!」
と自分を大げさに褒めてあげましょう。
そして一歩外に出ることを続けていれば、
そのうち「もうちょっと」と欲が出てくるものです。
それまでのんびり続けてみましょう。
(関連記事)
>>なんとなくやってみる~なかなか行動できない人へ
体を動かすことで心の状態を
変えていくことはとても効果があります。
孤独感を効果的に解消するには、以下の教材がお勧めです。
(関連記事)
>>プチ認知療法 vs 自己メンタルセラピー講座 どっちがいいの?
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。