うつ病の症状や痛みは、「自然治癒力」が働き
自分の体を治そうとすることで生じます。
>>「抗うつ剤は効かないのか?」参照
症状や痛みを無理やり薬で抑え込もうとするのは、
自然治癒力の働きを阻害するのと同じです。
そして、薬で抑え込まれた自然治癒力は
次第にその力が弱まっていきます。
自然治癒力が働こうとするたびに、
薬で症状を抑えつけられてしまうため、
自然治癒力が働くタイミングを失ってしまいます。
その結果、自分からうつ病を治そうという力が
どんどん働きづらくなってしまうのです。
うつ病が再発する原因と抗うつ薬の関係
薬を飲み過ぎると自然治癒力の一つである
免疫力(外敵を排除しようとする力)も低下します。
免疫力が低下すると、うつ病にかかりやすく、
またうつ病が治りにくい体質になってしまいます。
したがって、せっかくうつ病が治っても、
再発しやすくなってしまうのです。
一度うつ病を再発した人は、再発を繰り返す
確率が高くなりますし、繰り返すたびに
症状が悪化していく傾向にあります。
これは、薬を飲み続けたことによる
自然治癒力の低下が原因ではないかと考えられます。
抗うつ薬をやめるタイミング
うつ病を再発させない良い治し方は、
自然治癒力を高めながら
薬を徐々に減らしていく方法です。
私の場合は食事療法で自然治癒力を高めつつ、
医師と相談しながら薬を減らして行きました。
(関連記事)
医療現場でも使用されている実証済みの食事療法とは?
>>荒木式うつ病改善プログラム 口コミと実践結果
参考までにどのようにして
抗うつ薬をやめたのかを書いておきます。
(注意)くれぐれも自己判断で
薬を中断しないようにしてください。
今まで薬に慣れていた体が、
急に薬をやめた状態に反応しきれずに
症状が悪化する危険性があります。
これを「離脱症状」と呼びます。
まず、症状が改善してきたことと、
抗うつ薬を減らしていきたい旨を医師に告げます。
抗うつ薬の減らし方は、基本的に
増やした時と同じペースで、同じ量を
減らしていくという方法でした。
サインバルタとリフレックスをやめる方法
私が薬をやめたいと告げた時の
薬の種類と量は以下のとおりでした。
・サインバルタカプセル30mg×2/日
・リフレックス錠15mg×2/日
・リスペリドン錠0.5mg×1/日
・ロゼレム錠8mg×1/日
●1週目
まずは睡眠薬のロゼレムの服用をやめる。
●2週目
そのままで様子を見る。
●3週目
リフレックスを2錠から1.5錠に減薬。
●4週目
リフレックスを1錠に減薬。
●5週間目
リフレックスを0.5錠に減薬。
●6週間目
リフレックスの服用をやめる。
●7週間目
リスペリドン0.5mgの服用をやめる。
●8週目
そのままで様子を見る。
●9週目
そのままで様子を見る。
●10週目
そのままで様子を見る。
●11週目
サインバルタを30mgから20mgに減薬。(数量は同じ)
●12週目
そのままで様子を見る。
●13週目
サインバルタ20mgを2錠から1錠に減薬。
●14週目
サインバルタの服用をやめ、
全ての薬をやめることができました。
約3ヶ月間かけて、ゆっくりと薬を
減らしていったため、離脱症状をおこすこともなく
順調に薬をやめることができました。
薬をやめてだいぶ経ちましたが、
再発の不安を感じることもなく過ごせています。
全ての医師がこのようなやり方かどうかはわかりませんが、
私の場合はこのような方法で薬をやめることができました。
「実際に薬をやめる時はこうして減薬していくんだ」
というイメージがつかめれば、うつ病が回復していく
イメージも明確に描けますので今後の参考になるかと思います。
ただし、繰り返しますが、くれぐれも自己判断で
薬をやめることだけはしないようにしてください。
医師の指導のもと行わなければ大変危険です。
すでに薬を飲まれている方は、いきなり薬をやめる前に
まずは「自然治癒力を高めるための治療法」を試してみてください。
薬を使わずに自然治癒力を高めるためには、
「体からうつ病を治す」という考え方がとても大切です。
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。