抗うつ剤は効果があるのでしょうか、
ないのでしょうか。
私の場合は、目立った効果は感じられないまま
食事療法でうつ病を改善できたため、
抗うつ剤に効果があったとは正直あまり思えていません。
(参考)>>私が服用していた薬(サインバルタとリフレックスの効果と副作用)
しかし、全面的に否定しているわけでもありません。
「死」を考えてしまうような最も落ち込んでいる
状態の時には、一時的にでも気分を持ち上げるために
抗うつ剤は必要だと思っています。
「一時的に」と書きましたが、薬で症状を
和らげられるのは一時的であって、根本的な
うつ病の改善には、あまり効果がないと考えています。
なぜそう思うのか?
厚生労働省のホームページによると、
うつ病の再発率は60%
にものぼるという報告がなされています。
また、いつ行っても病院の待合室が混雑していることからも、
「本当に医師にはうつ病を治す力があるの?」と
次第に疑問を感じるようになりました。
薬で根本的に治るのであれば、うつ病の再発率が
60%という高い数字にはならないでしょうし、
あれ程たくさんのうつ病患者さんが
長い間病院に通い続けることもないでしょう。
薬で症状を和らげるのは、言ってみれば、
雑草をナタで刈り取るようなものです。
根っこから引き抜かない限り、
雑草は何度でも生えてきます。
うつ病にも、雑草の根と同じように、
根本的な原因があるのではないでしょうか。
その根本原因を解決しない限り、
何度でもうつ病は再発する可能性があります。
結局「再発率の高い抗うつ剤では、
うつ病の根本原因は取り除けないのではないか」
と今の私は考えるようになりました。
痛みや症状は悪くない
そもそもうつ病の症状や原因の特定できない体の痛み、
それ自体は悪いものではありません。
手をやけどしても熱く感じなければ、
手が燃えて使い物にならなくなっても気が付きません。
「熱い」と感じるのは「痛み」ですが、
痛みを感じることで、それ以上の危険を回避できます。
(関連記事)>>うつ病 薬を使わない治療法
風邪をひいても高熱がでなければ
ウイルスをやっつけることができません。
「高熱」という「症状」がウイルスを撃退してくれます。
うつ病も同じです。
ストレスを過剰に受けすぎて、動く気力が
全くなくなってしまうのは「それ以上動くと危険」と
体自体が判断し「動く気力がなくなる」
という「症状」が現れてくるのです。
このように、体に「症状」や「痛み」が起こるのは、
私たちの体に異常があることを知らせてくれたり、
悪いところを治そうと体が働いてくれている証拠です。
これは、私たちに元から備わっている
「自然治癒力」と呼ばれる力です。
私たちが何もしなくても勝手に細胞の一つ一つが働いてくれて、
受精卵の状態から成人に至るまで自動的に成長してくれます。
受精卵から成人に成長するのは当たり前と
思ってしまいがちですが、考えてみると
これはとてもすごいことなのです。
何故そのように体が勝手に成長していくのか、
あなたは説明できるでしょうか?
もともと私たちの体には、60兆個もの細胞が
互いに精妙な調和を持って影響を与え合い、
健康な状態を保っているのです。
薬で「症状」を一時的に抑えることは、
自ら治そうとしている自然治癒力を
妨げているだけ、という考え方もあります。
抗うつ剤が全く効果がないとは言いません。
しかし、私は薬よりも、この本来人間に備わっている
「自然治癒力」を最大限に活用する治療法が
うつを克服するには最も優れた方法だと考えています。
抗うつ薬を飲み過ぎると、
うつ病が再発しやすくなる原因については
こちらの記事をご覧ください。
私が医師の指導のもと、
実際に抗うつ薬をやめた時の経緯も
詳しく書いていますのでお役に立つと思います。
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。