今回は、軽症うつ病の診断基準をご紹介します。
重症のうつ病(大うつ病)は、前回お伝えした通り、
憂うつ感や興味の喪失、気力の低下、無価値感、食欲減退
などの症状が2週間以上続くというのが診断の基準でした。
重症のうつ病(大うつ病)かどうかの
診断チェックはこちらの記事をご覧ください。
軽症のうつ病も、同じような症状が現れますが、
症状が現れる頻度が異なります。
軽症のうつ病の場合は、症状が現れたり現れなかったりする、
という点が重症のうつ病(大うつ病)とは大きく異なる特徴です。
また、このような精神面の症状のほかに、
胃の痛みや頭痛、肩こりなどといった身体面の不調を訴える、
という点も軽症うつ病に多く見られる特徴です。
身体面の不調ばかりが見られ、
精神症状が隠されているうつ病のことを「仮面うつ病」と言いますが、
この「仮面うつ病」も軽症うつ病の一種として取り扱われています。
仮面うつ病のように、原因不明の体の不調が著しい場合、
首こりによる「頸性うつ」の可能性が高くなります。
(参照)>>うつ病や体の痛みを解消するには
頸性うつと通常のうつ病の見分け方と治療法
については、こちらの記事が参考になるでしょう。
軽症うつ病は、症状が出たり出なかったりするため、
なかなかうつ病とは気付かないことも多く、
また身体面に症状が現れることからも心の病気だとは自覚しづらい、
いささか厄介な病気と言えるでしょう。
医師が軽症うつ病と診断する場合には、
以下の(1)と(2)の両方に当てはまるかどうかを
診断基準にしています。
(1)ほとんど毎日、一日中抑うつ気分が続いている日が
そうでない日よりも多く、その状態が少なくとも2年以上続いている
(2)(1)の抑うつ状態に加えて、
以下のA~Fの症状のうち2つ以上の症状が1~2年以上続いている
A.食欲減退、もしくは過食
B.不眠もしくは過眠
C.気力の減退や疲労感
D.自尊心の低下(服装、身だしなみなどに気を使わなくなるなど)
E.決断力、集中力の低下
F.絶望感
A~Fのような症状は、健常者にも見られるものですが、
健常者の「落ち込み」と明らかに異なる点は、
症状に継続性があるかどうかです。
断続的とはいえ、1年も2年も症状が続くというのは、
明らかに異常と言えるでしょう。
軽症うつの診断結果を踏まえて
軽症うつの基準に当てはまらなかった場合
上記の基準よりも症状が軽い場合には、
今のところ問題はないと言えるでしょう。
日ごろから何となくストレスを感じている、
気分が晴れないという方は、当ブログに記載している
ストレス解消法などをお試しいただき、
ストレスを溜めないように心がけてください。
軽症うつの基準に当てはまる場合
軽症うつの場合は、重症うつ(大うつ病)よりも
症状が軽いため、うつになりやすい考え方を
修正することが改善の近道となります。
また、考え方を修正することは、
うつ病の予防や再発防止にも効果があります。
当ブログでは、考え方を修正する教材として、
「プチ認知療法」をおすすめしています。
「プチ認知療法」は、体感を通じて考え方を修正し、
うつ症状を改善する治療法です。
(参考記事)
>>プチ認知療法 vs 自己メンタルセラピー講座 どっちがいいの?
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。