うつ病の人と接する時に「どのように接すれば
良いのかわからない」という人が多いようです。
相手はうつ病なので、こちらの不用意な発言にも
傷つきやすくなっていると考えて、どう声をかけて
良いのかわからないという心境なのでしょう。
ましてや、うつ病で自殺をする人が多いということを
聞いてしまうと、なおさら声をかけづらくなると思います。
しかし、うつ病で家に閉じこもっている時に、
誰からも連絡がなかったら、なおさら孤独を感じ、
うつが悪化してしまうこともあります。
症状がひどい時には、電話に出るのは苦痛を伴うことも
ありますから、簡単な内容の、返事を返しやすい、
もしくは、返事をしなくても良いようなメールなどが
うつ病の人にとっては、一番ありがたいと思います。
気にかけてくれる人がいる、と分かると
大変嬉しいものです。
先ほども書いたように、孤独はうつ病の大敵です。
(関連記事)
>>うつ病の孤独感を克服する3つの方法
家族と同居している患者さんであれば
まだ良いのですが、一人暮らしをしている
うつ病患者さんで、休職している場合などは、
人と接する機会もほとんどなく、どんどん
自分の殻に閉じこもってしまう危険性もあります。
こうなると、精神的にもバランスを
保つことが難しくなってしまいます。
患者さんの負担にならないような方法で、
少しでも外部との接触は絶やさない方が良いでしょう。
その際に、やってはいけないことは「励ます」ことです。
(参考)>>うつ病患者への接し方~禁句
うつ病の人は、「励まし」や「アドバイス」、
「お説教」などは、全く求めていません。
ご自分の身に置き換えてみれば、
よくご理解いただけるのではないかと思います。
それをしてしまったが最後、うつ病の人は
あなたに心を閉ざしてしまいます。
色々なことが出来ない状態なのは、うつ病の人も
よくわかっていますし、それを一番歯がゆく
感じているのは、他ならぬうつ病患者さん本人です。
そんな時に「励まし」や「アドバイス」や「お説教」をされても、
「分かっているけど、出来ないから困っているんだ!」
という気持ちにさせてしまうだけでしょう。
前回もお伝えしたように、うつ病の人への接し方で、
一番大切なのは、相手を理解することです。
(前回の記事)>>うつ病の人の気持ちを理解する
「励まし」「アドバイス」「お説教」では、
相手の気持ちを全く理解していない、ということを
うつ病患者さんに伝えているに他なりません。
うつ病の人が何を求めているのか、
その気持ちを理解することから始めていきましょう。
患者さんの気持ちを正しく理解し、患者さんとの
強い信頼関係を結ぶにはこちらがお勧めです。
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。