うつ病の人の気持ちを理解するというテーマで、
今回もお伝えしていきます。
うつ病を発症する時には、どのような感情を
抱いているものなのでしょうか。
キーワードとして、「絶望」「孤独感」
「不安」「恐怖」などの感情が挙げられるでしょう。
これらの感情は、“解決できない悩み”について
考えた時に、引き起こされることが多いようです。
それでは、悩みにはどんな種類があるのでしょうか。
悩みには、大きく分けて3種類あると言われています。
「過去の悩み」「現在の悩み」「未来の悩み」の3種類です。
この中で、“解決できる悩み”というのは、
「現在の悩み」だけです。
“解決できない悩み”とは、過去と未来の悩みになります。
ちょっと例を挙げて考えてみましょう。
例えば、あなたが失恋したとします。
「あの時、あんな態度をとらなければ良かった」とか、
「あんな些細なことで喧嘩しなければ…」などというように
自分のことを責める人は、自分の心を追い詰めていきます。
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しかし、いま挙げたのは「過去」の行動に対しての悩みです。
今さら、過去の行動を修正することなんてできません。
考えれば考えるだけ、自分を追い詰めてしまいますが、
うつになりやすい人というのは、そのように自分を責め、
自分の心を追い込んでいくような考え方をしてしまいます。
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では、未来の悩みはどうでしょう。
例えば、受験生の場合で考えてみましょう。
「自分の志望校に受からなかったらどうしよう」と不安になってしまい、
「もし受験に失敗したら、自分は価値のない人間だ」などと
どんどん自分を追い込んで行き、最悪の場合、自殺に至ることもあります。
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これら未来の悩みも、決して現時点で解決するものではありません。
「落ちたらどうしよう」と不安になるよりも先に、
「落ないためには、何をすれば良いか」を考えて、
落ないための行動を、受験の日まで続ければ良いだけです。
言われてみれば、当たり前と思うかもしれません。
しかし、うつ病になりやすい人というのは、
深く悩んでいるからこそ、こんな単純なことに
気づくことができず、自分を追い詰め、苦しんでしまいます。
それらの解決できない悩みが、どんどん膨らんでいって、
「絶望」「孤独感」「不安」「恐怖」などの感情を
生み出して行くのです。
悩む必要のないことに悩んでいないか。
ご自分や周囲の人が今悩んでいることは、
「現在」「過去」「未来」のどれに当てはまるか、
“解決できない悩み”について考えてはいないか、
一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
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