私は人前で話すのが本当に苦手です。
まぁ、人前で話すのが好きという人のほうが
珍しいかもしれませんが…。
以前、クライアントの前でプレゼンをした時のことです。
プレゼンの数日前から緊張して仕方なかったのですが、
話す内容をまとめて原稿に書き、上司の前で
何度も練習をしておきました。
プレゼン当日は、やはり緊張で
心臓がバクバクしていたのですが、
なんとか無事に終わりました…。
プレゼンの帰り道、上司がこう言いました。
「いやぁ、やじろべぇ君、
落ち着いていて良いプレゼンだったよ」
「そうですか!?緊張して声が震えて大変だったんですが…」
「そうなのか?全然そんな風には見えなかったぞ」
意外な高評価に驚いたことを憶えています。
この時は、どうやらプレゼン前に行った
上司との練習が良かったようです。
後になって知りましたが、これは
「認知行動療法」における「曝露法(エクスポージャー)」
と呼ばれる手法なんだそうです。
うつ病やパニック障害、不安障害の人が、
不安に慣れるために行う治療法です。
たとえば、この時のように
「人前で発表する」ことが最終目標の場合。
いきなり人前で話すのは、うつ病や
不安障害の人にとってはハードルが高いので、
何段階かに分けて練習をするのです。
不安の低いことから順に書き出します。
「頭の中のイメージで練習する」
↓
「鏡の前で一人で練習する」
↓
「家族の前で練習する」
↓
「同僚の前で練習する」
↓
「上司の前で練習する」
↓
「本番」
自分にとってハードルの低いことから行い、
徐々に高くしていくことが「コツ」ですね。
大変かもしれませんが、不安だからといって、
逃げ出さないことが肝心です。
不安はずっとピークを保ち続けることは
「生理学的にありえない」そうです。
不安な状態にさらされている間、
15~30分でピークを迎え、後は徐々に
不安は後退していきます。
不安が後退していく感覚を憶えておけば、
それは「小さな成功体験」として蓄積されます。
小さな成功体験が積み重なると
不安は次第に軽くなっていきます。
無理をせず、不安の軽いものから
徐々に慣らしていきましょう。
どんなにハードルの低い行動に落とし込んでも、
怖くて行動できない、という人はこちらの記事をご覧ください。
「もっと簡単に不安をなくす方法はないの?」
という方はこちらのレビュー記事をどうぞ。
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。