最近の私は、昔の自分だったら、
絶対に行わないような行動を、
あえて少しずつ行ってみることにしています。
最近私が意識してやっていることとは?
さて、私が最近どんなことをしているかというと、
普段だったら会わない(会えない)ような人に、
あえて会ってみよう!と思い、行動しています。
先日、たまたま新潟に住んでいる友人から
「会社の研修で、今、新幹線で東京に向かっていま~す」
という連絡がきました。
そこですかさず、
「久しぶりに会いたいなぁ。時間作れない?」
と聞いてみて、会うことにしてみたり。
たまたまたどり着いた心理セラピストさんのブログを読んでみて、
「どんな人なのかちょっと興味があるなぁ~」
と感じたら、実際にセラピーに申し込んで会ってみたり。
つい先日は、私と同ジャンルのブログを運営されている方と
ちょっと普段は行かないような豪華な場所で、
1時間半もお話をさせていただいたり、などなど…。
昔の私だったら、尻込みしてしまい、
絶対にできなかったことが今はそれほど
無理をしなくてもできるようになっています。
私の行動が無理なく変わってきた理由
本や映画などからでも影響を受けることはありますが、
やはり人と直接会ってみるほうが、自分自身に
与える影響は大きいと感じます。
人と話をすることで、今まで自分では思いもつかなかった
ことに気づかせてもらえることって多いですよね。
しかし、うつ病患者さんの場合、
「人に会いにいく」、特に「初対面の人に会う」というのは、
かなりハードルが高いと感じるのではないでしょうか。
私もうつ病が改善する前でしたら、
おそらく絶対にできなかったことだと思います。
行動を起こす前には、ある程度考え方自体を
変化させておいたほうが、行動を起こしやすく、
なおかつ、その行動が成功しやすいようです。
私の場合は、プチ認知療法で無理なく
考え方を変えてきたことが、今までとは違う
行動につながってきていると感じています。
行動を変える前に「心」を変える?
メンタルを重視するスポーツ選手たちの間で、
よく座右の銘として取り上げられるのが次の言葉です。
「心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。」
野球の松井秀喜選手や野村克也監督、
サッカーの中村俊輔選手などが本に書いたりしているので、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
出典はヒンズー教の経典らしいですが、有名な言葉ですよね。
この言葉の中で、まず一番最初に挙げられているのが、
「心」を変えること。
心を変えるには、価値観や考え方を変える必要があります。
詳しくはこちらをご参照ください。
つまり、まずは行動を変えようとする前に、
ある程度考え方を変えておかないと、
自然に新しい行動に踏み切ることができませんし、
その行動自体もうまく行かないことが多くなってしまうのです。
まずは考え方を変えることから始めて、
次に小さな行動を通して成功体験を積み重ねることで、
自分の幅が広がり、飛躍的な進歩が望めるようになります。
よく言われていることですが、
小さな成功体験を積み重ねることが、
自信にもつながって行きます。
先ほどの私の例では、人に会うという行動がうまく行けば、
「人に会うのは楽しいこと」という考え方に変わっていき、
また人に会おうという行動を起こそうという気になり、
良い循環の中に入ることができます。
このように行動を通して考え方を変えていく、
あるいは逆に考え方を変えることで行動を変えていくことは、
「認知行動療法」と呼ばれ、うつ病の治療などにも
用いられている比較的メジャーな治療法です。
「考え方の土台」ができていないと逆効果に…
しかし、うつ病患者さんの中には、
考え方を変える前に、いきなり行動を起こそうとして
無理をしてしまい、症状の悪化につながる方もいらっしゃいます。
いきなり行動を起こしてうまくいく人は良いのですが、
なかなかうまく行かない人の場合には、まず「考え方」から
無理なく修正していき、その後で行動を積み重ねていく、
という「考え方の土台作り」が非常に大切な作業となります。
「急がば回れ」ではありませんが、
無理をして行動を始める前に、少し遠回りと感じるかもしれませんが、
考え方を変えるという行程は、とても大切なことです。
私も今までできなかった行動ができるようになってみて、
「考え方の土台作り」がいかに重要かを実感しています。
以前の私も、物事をマイナスに捉えてしまいがちな状態で、
何か行動を起こそうとしても、うまく行かないことが
多かったなぁと思い出されます。
小さな行動→小さな成功→小さな自信
この繰り返しで、自信を大きくしていければ良いのですが、
うつ病患者さんの場合、土台になる考え方が
マイナス方向を向いてしまっているので、
小さな行動→小さな失敗→大きな自信喪失
という悪循環に陥ってしまい、
行動を起こすたびに自信が失われていくという
悪循環から抜け出せなくなってしまいます。
たとえ小さな失敗でも、うつ病患者さんの場合は、
失敗を過大評価してしまう傾向があるため、
大きな自信喪失につながってしまいます。
このような悪循環に陥らずに、自信を持って行動を
続けられる良い循環を作り出すためにも、
まずは無理なく考え方を変えていく方法を
プチ認知療法で学んでみてください。
(関連記事)
>>プチ認知療法 vs 自己メンタルセラピー講座 どっちがいいの?
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。