真面目で几帳面な人はうつ病になりやすい、
とはよく言われていることです。
うつ病になりやすい人は、
うつ病に陥りやすい思考のパターンにはまり込み、
なかなか抜け出せないでいます。
うつ病を予防するには、一つの考え方に固執せずに、
柔軟な思考を持つことが大切です。
しかし、簡単に考え方を変えられるのなら、
そもそもうつ病になどなってはいません。
ですから、「何とかして考え方を変えよう」と焦ったり、
「考え方を変えるにはこの方法しかない」などと
決め付けてはいけません。
考え方を変えるのは簡単ではないからこそ、
ゆっくりと変えて行くというスタンスで取り組みましょう。
うまくいかなければ、別の方法を試すぐらいの
軽いスタンスで、以下の方法を試してみてください。
(関連記事)
>>なんとなくやってみる~なかなか行動できない人へ
普段の自分だったら絶対にやらないことをやってみる
「普段の自分だったら絶対にやらないことをやってみる」。
上記のように書くと大袈裟に感じる
かもしれませんが、なんのことはありません。
要するに、「小さなことでも良いので
いつもと違うことをやってみよう」ということです。
いつも右の道を通っているから、今日は左の道を通ろう、
とか、いつもコーラを飲んでいるなら今日はお茶を飲もう、など
何でも良いのでいつもと違う行動をとってみましょう。
そのような行動をとることで、
いつのまにか自分と違うものを受け入れる柔軟性が芽生え、
うつになりにくい方向に進んでいくかもしれません。
完璧主義はやめる
完璧主義に陥りそうになったら、
「もしできなかったらどうなるか?」と
自分に問いかけてみてください。
大体において、失敗したとしても
大した問題ではないことに気づくはずです。
また、周囲の人も自分が思うほどには
完璧さを求めてはいないものです。
目標を少し下げてみる
ストレスは目標(理想)と現実のギャップから
生まれてくるものです。
うつ病になりやすい人は、「頑張り屋」が多いので、
普通の人より目標や理想を高いところに設定してしまいがちです。
目標を少し下げることで、
達成率も上がり、モチベーションアップに
つながるかもしれません。
身体を柔軟にする
以前、伝説の麻雀士がラジオにゲスト出演した時、
「体が硬い奴はダメだ」と言っていました。
どういうことかと聞いていると、
「体の柔らかい人は考え方も柔軟なので上達が速い」
という意味だということがわかりました。
この方は、以前格闘技のトップアスリートと
対談したことがあるそうで、
「そのアスリートも同じようなことを言っていた」
と話していました。
何かを極めた人達が言っていることなので、
確かにそういうこともあるのかもしれません。
無理にうつを治そうと思わない
「うつを治さなければいけない」と考えれば考えるほど
深みにはまっていくものです。
強引に治そうとは思わずに、
一生うつと付き合っていく、共生していく、
ぐらいに考えてみてはどうでしょうか。
そのほうが、うつを受け止めるのもラクになるでしょうし、
焦らずゆっくりと考え方を改善するゆとりも
生まれてくることでしょう。
アルコールや薬に頼りすぎない
何事もほどほどが肝心です。
「それがないとダメだ」と考えるのは、
頼りすぎ、依存のしすぎです。
解決策は、その気になりさえすれば、
いくらでも見つかるものです。
気分の転換、思考の転換などで柔軟に対処していきましょう。
自分でどうにもならないときは、アルコールや薬に頼るのではなく、
専門医や信頼できる身内や友人・知人に頼るようにしましょう。
以上、考え方を柔軟にする方法として6つ挙げてみました。
これらの方法は人によって合う人もいれば、
合わない人もいることでしょう。
どれが正しいというわけではありませんので、
できそうなものから試してみてはいかがでしょうか。
もし考え方や価値観を体系的に修正していきたい、
とお考えの方は「認知療法」を学んでみてはいかがでしょうか。
認知療法はうつ病の予防や再発防止にも効果があります。
ちなみに、考え方を変える教材としてお勧めなのは、
「プチ認知療法」です。
(参考記事)
>>プチ認知療法 vs 自己メンタルセラピー講座 どっちがいいの?
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。