うつ病にかかったら、まずは精神科や心療内科などの
専門医を受診することが先決です。
実際に診断を受ける段階では、
すでにうつ病がかなり進行してしまっていることも多いです。
本人に自覚がなくても、普段と違う行動や様子などが見られたら、
周囲の家族などが気づいて、対応してあげることも大切です。
(参考)>>うつ病患者への接し方(2)~うつの兆候を見逃さない
●うつ病の家族への接し方についてはこちら
>>うつ病の家族への対応マニュアル【評価と感想】
病院での診断をもとに、医師は治療方針を決めるわけですが、
うつ病の治療は大きく分けて3つに分類されます。
多くの医師は、ストレスの原因となる仕事などから遠ざかり、
心と身体に十分な休養をとるように指示すると思います。
休養と同時に抗うつ薬などの薬物療法をすすめるのが一般的です。
薬を服用し始めてから、効果が出るまでには
個人差もありますが、2~3週間ほどかかります。
薬の効き目が現れてきたころに、
うつ病になった原因を客観的に分析するなどの
精神療法に移行していくことになります。
精神療法には、うつ病が再発しないために、
根本的な考え方から修正していく認知療法などがよく知られています。
ただ、実際には数分の問診と薬を与えるだけの
お医者さんも多いので、薬だけではなく精神療法まで
行なっている病院かどうかは、良心的な医師かどうかを
判断する一つの基準になると思います。
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>>話を聞いてくれない心療内科~5分診療の知られざるワケ
うつ病の治療にかかる期間は、
だいたい半年から1年ぐらい必要とされています。
うつ病は表面的な症状がなくなっても、
再発の危険のある病気です。
そのため、半年や1年は薬物療法と精神療法を用いて
治療を続けていく必要があるのです。
しかし、最近では比較的症状が軽い患者さんの場合には、
いきなり薬を処方するよりも、認知療法やカウンセリングで
治療をするほうが治療効果が高いというデータも出てきています。
薬の副作用により、かえって症状が悪化するケースもあるので、
一概に薬だけ処方していれば良いというわけでもないようです。
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>>私が服用していた薬(サインバルタとリフレックスの効果と副作用)
そもそも薬は重症の時に、一時的に症状を和らげるという
対症療法的な働きは期待できるのですが、その性質上
根本的にうつ病を治すことには向いていないと思われます。
うつ病になる原因を見極め、根本的に改善するには、
「体から治す」という考え方が大切です。
自分の症状に合った治療法で、なおかつ治しやすい所から
治していくことが、結局はうつ病の早期改善につながります。
うつ病を短期間で治したい方はこちらの記事も併せてご覧ください。
>>即効性のあるうつ病教材の選び方
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。