うつ病の治療には、今まで述べてきたような
「薬物療法」の他に「精神療法」と言われるものがあります。
薬物療法が症状を緩和させるものであるのに対して、
精神療法は原因を根本から治療しようとするものです。
医者と患者が信頼関係を持ち、
対話などを通じてなぜうつ病になったのか原因をつきとめたり、
患者の歪められた考えを正していきます。
(参考)>>認知療法・認知行動両方
しかし、うつ状態がひどいときには精神療法は向いていません。
気分がひどく落ち込んでいる時に原因を考えようとしても
なかなか考えがまとまらないものです。
急いで治そうとすると、却ってうつ病が悪化する恐れもあります。
うつの症状がひどい時には、まず薬物療法で症状を緩和してから
精神療法を行うというのが適切な流れと言えるでしょう。
ただ、大量の薬を処方する医師には注意が必要です。
(参考)>>うつ病の薬は飲みたくない!~10年以上治らないあなたへ
軽度のうつ病の場合には、薬物療法で
気分が改善されると、それだけで考え方も前向きになり、
うつ病が治ってしまうケースも見られます。
このように、精神療法には行うのに適した
タイミングというものがあります。
精神療法は医師と患者の間に信頼関係がないと
うまくいかないことが多いです。
医師が一方的に患者の考え方を矯正するわけではありませんので、
共同作業で治していくという意識が患者側にも必要です。
精神療法を受ける際には意外と相性が重要だったりしますので
安心して任せられる医師を選びましょう。
考え方を変えるというのは、
やはり簡単なことではありませんので、
医師と一緒に焦らずゆっくりと治していきましょう。
「診断をしても薬のことしか言わない」
「医師が話を聞いてくれない」などの場合には、
信頼関係を結ぶことは難しいので、あまりにも
ひどい場合には医師を変える必要もあるでしょう。
(参考)>>心療内科・精神科が話を聞いてくれない~5分診療の真実とは?
当ブログでは、自宅で様々な精神療法を
実践できる教材をご紹介しています。
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>>荒木式うつ病改善プログラム
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両者の比較記事はこちらの記事をご覧ください。
>>荒木式と2ヶ月間 うつ病改善プログラムを比較してみた
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両者の違いはこちらの記事をご覧ください。
>>プチ認知療法 vs 自己メンタルセラピー講座 どっちがいいの?
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