トラウマの克服方法~最先端治療EMDRとは(クローズアップ現代)

トラウマ 不気味な駅 うつ病や不安障害など心の病や、
原因不明の体の痛みなどに「トラウマ」が深く
関わっていることが多いとわかってきました。

NHKの「ETV特集」や「クローズアップ現代」などで
特集された「EMDR」と呼ばれる最新のトラウマ治療について
要点をまとめてお伝えしたいと思います。

トラウマとは

トラウマという言葉は「心的外傷」として使われており、
肉体的、精神的に強烈なショックを受けた出来事によって
後々まで心の傷として心身に影響を及ぼします。

トラウマにより、異常な精神状態が引き起こされることを
PTSD(心的外傷後ストレス障害)と呼んでいます。

幼いころに両親から受けた虐待や、同級生・部活の先輩
などから受けたいじめ、体罰などの暴力が原因になったり、
交通事故、戦争などの人災、先の東日本大震災のような
個人では避けられないような災害が原因になることもあります。

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自分の命が危険にさらされたり、人間として耐えられない
ような屈辱を受けたことがトラウマの原因と考えられます。

PTSDの症状

再体験(フラッシュバック)

トラウマとなった事件や出来事が、何度も脳裏に
蘇ってくる症状で、自分の意思では止められません。

トラウマ体験時と同じような状況が起きた時に、
激しい恐怖や動揺を感じ、冷や汗や
過呼吸などのパニック症状を起こします。

回避

トラウマの体験や記憶に精神が耐え切れず、
潜在意識や無意識と呼ばれる領域に
記憶を押し込めて忘れようとする症状です。
記憶につながることを無意識に避けるようになります。

過覚醒

トラウマ体験時の強いショックから、
安心感を感じることができずに、
常に強い緊張感を無意識に持ってしまう状態です。

神経が過敏になり、不眠イライラなどの
症状が見られるようになります。

否定的な認知・気分

全く自分には責任のない出来事などでも
自分を責めるなどして苦しみます。

解離

受け止めきれないほどの辛い体験が繰り返されると、
心の中に架空の人物を作り上げ、その人物に
トラウマが起きた時の記憶や苦痛をゆだねるように
なります。これが「解離」です。

本人も自分の中に複数の人物がいることに
気づいていますが、それぞれの人物が
受け持っている記憶を思い出すことはできません。

EMDRとは

トラウマになった出来事を思い出しながら
眼球を左右交互に動かすと、苦痛が和らぐことを発見した
フランシーン・シャピロという人が考案した治療法です。

EMDRは「眼球運動による脱感作と再処理法」と訳されます。

カウンセリングをしながら、眼球を左右に動かしたり、
手に振動を与えるなどの方法で、
患者に左右交互の刺激を与えます。

その刺激により、トラウマを思い出す時に生じる
強い苦痛が弱まってきます。

トラウマの治療とは、トラウマを完全に忘れさせる
というわけではなく、思い出してもパニックになったり
感情が高ぶらないよう距離をとれるようにするものです。

EMDRのメリット

これまでトラウマ治療は「認知行動療法」が主に使われていました。

認知行動療法とは、トラウマになった事柄を焦点化して
何度も繰り返し言わせたり、聞かせたりして
距離をとるようにする治療法です。

しかし、この方法は、つらい出来事と
真正面から向き合うことになるので、
患者としては、とても苦しい治療になります。

認知療法の欠点を解消した治療法はこちら
>>プチ認知療法【本音レビュー】

また、自分の感情などをうまく言葉にできない
子どもや発達障害の人たちなどは、トラウマを焦点化
すること自体が難しい
というデメリットがありました。

しかし、このEMDRという治療法であれば、
トラウマとなった情景を漠然と思い浮かべるだけで
処理できるので、真正面からトラウマと
向き合うこともなく、言葉にする必要もありません。

EMDRでトラウマの症状を緩和しながら、
カウンセリングで認知行動療法を施していく
という治療法が、
現在最も効果的と考えられているようです。

WHO(世界保健機関)では、「患者の負担が
最も少ない治療法」
としてEMDRを推奨しています。

EMDRのデメリット

治療者が少ない

日本ではまだEMDRの治療を行える人は
300~400人程度だそうで、専門家の育成が
急務となっています。

日本EMDR学会のホームページでは、
治療者のリストが掲載されています。

EMDRを受けてみたい方は参考にしてください。

関東地区の治療者リスト
近畿地区EMDR治療者リスト

全額自己負担

EMDRは保険適用外であるため、
治療費は患者さんの全額自己負担になってしまいます。

料金は一回につき、1~2万円ほどかかります。
これが複数回になりますので、現時点では
まだかなりの経済的負担と言えるでしょう。

EMDRによるトラウマ改善のメカニズム

トラウマ体験を思い出している時の脳の血流を測定してみると、
右脳の感覚や感情を司る部分が活発になり、反対に
左脳の理性的に考えたり情報を処理する領域の活動が低下する

ことが明らかになりました。

EMDRを行った後に血流を調べてみると、
興奮状態が消えていました。

なぜ興奮状態が消えるのかは現段階では
まだ解明されてはいませんが、EMDRはトラウマ治療に
効果があることだけは実証されています。

以上のように、トラウマの体験が蘇ると、
理性的な脳の認知能力が衰えます。

理性的に判断できなくなるため、怖くなったり、
イライラしたりなど、過敏に反応してしまいます。

肉体にも原因不明の不調が現れ、原因も特定できず、
気分を紛らわしたい欲求も手伝って、
ドラッグやアルコール、自傷行為、拒食症などの
問題行動にもつながります。

脳の活動がアンバランスになると、
心と体に異常をきたすため、
EMDRで脳に左右交互の刺激を与え、
右脳の興奮状態や左脳の機能低下を和らげる
わけです。

そのため、比較的早くバランスのとれた状態を取り戻し、
感情をコントロールし、過去の記憶を理性的に
処理することで、トラウマを克服できる
と考えられています。

早期発見、早期治療がなぜ良いのか

子どものうちにトラウマを克服することが重要なのは、
以下のようなメリットがあるからです。

・子どものうちに治療したほうが治りやすい
発達障害もトラウマが絡みやすいので、年を重ねるにつれて悪化しやすくなる
・将来的な社会的コストが低くなる

早期発見、早期治療が患者にとって
トラウマの克服に効果的というのみならず、
国民一人一人の負担を減らす効果もあります。

治療を受けないまま大人になってしまうと、
将来、より多くの医療サービスを必要となる
可能性が増えます。

また、トラウマを抱えていると、怒りを潜在的に抱え込んでいる
ことになりますので、犯罪をおかす確率も増えます。
すると、そのための費用もかかってしまいます。

福祉制度に頼るようになってしまえば、
さらに費用がかかります。

2012年の調べによると、虐待を受けた子どもに
かかるコストの試算は1兆6千億円にも上るそうです。

これらは、日本の経済を圧迫する
重大な社会問題と言えるでしょう。

このような状態を避けるためにも、
子どものうちにトラウマを克服できるような
環境を整えることが急務となっています。

EMDRを行う上での注意点

トラウマ治療は、思い出したくない記憶を
無理やりフタをこじ開けて、思い出させる作業です。

そのため、個人で行うには危険が伴います。

必ず治療の資格を持つ専門家のもと、
EMDRを行うようにしてください。

また、うつ病の場合に限って言えば、EMDRで治るかどうかは、
原因がトラウマにあるかどうかによって変わります。

トラウマが原因ではないうつ病の場合は、
トラウマ治療をしても効果はないと言えるでしょう。

まとめ

・過去に受けた心の傷(トラウマ)が、心身に深刻な影響を及ぼす
・EMDRと認知行動療法を合わせて行うことが効果的
・EMDRはまだ治療者が少なく、費用も自己負担である
・EMDRは左右の脳のバランスを正常に戻すことでトラウマを解消する治療法
・トラウマ治療は早期発見、早期治療が大切
・EMDR治療は危険を伴うため、専門家のもとで行うこと

「EMDRは経済的負担が大きいのでハードルが高い…」
とお悩みの方は、以下の2つの方法がお勧めです。

考え方を変えていくことで、トラウマの影響を軽減します。
>>下園壮太のプチ認知療法【本音レビュー】
>>宮島賢也の自己メンタルセラピー講座【本音レビュー】

両者の詳しい違いはこちらをどうぞ。
>>プチ認知療法 vs 自己メンタルセラピー講座 どっちがいいの?

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私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。

>>管理人やじろべぇのうつ病克服体験談


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