「奇跡の38歳」として時の人となった丸岡いずみさん。
夕方のニュース番組「news every」で
メインキャスターに大抜擢されたと思ったら、
突然の失踪で、またマスコミの話題となりました。
番組を降板してから2年が経過しました。
突然テレビから消えた原因は「うつ病」。
丸岡さんは、実家のある徳島で、
2年間の闘病生活を送っていたそうです。
うつ病発症の引き金となったのは、
2011年8月11日の「東日本大震災」。
丸岡さん本人が東北へ出向き、取材を行いました。
その時の心情を「仕事休んでうつ地獄に行ってきた」
という本に書いています。
「絶句しました。あまりにも凄惨で、私の中に存在する
全ての感情が一瞬にして凍りついた気がしました」
TVを通して現地の様子を見ていた私たちでさえ、
ショックを受けて体調を崩す人が続出していたのですから、
現地でその惨状を目の当たりにした丸岡さんの
「恐怖」は相当なものだったと思います。
強い恐怖は強いストレスを呼び、
うつが発症してしまったのもうなずけます。
恐怖とうつ発症のメカニズムについてはこちら。
>>うつ病の原因は扁桃体~恐怖による暴走とストレスホルモンの関係
それ以降、丸岡さんは眠ろうとしても全く眠れず、
強い下痢、食事もほとんどとれない、という
「うつの初期症状」に悩まされました。
2011年8月29日。野田政権誕生直前の会場で
レポートする丸岡さんの姿がありました。
はたから見ているぶんには普通に見えますが、
真夏にも関わらず「寒くて仕方がない」ため、
カイロを全身に貼ってレボートしていたそうです。
うつによる「自律神経の乱れ」で、
体温調節もままならなくなっていたのです。
そのころは、「山」や「川」のように、
小学生でも読める漢字でさえ
「読めなくなるんじゃないか」という強迫観念にかられ、
「よみがな」をふらないと不安でたまらなかったそうです。
「あっ、私、一線を越えた…」
放送終了後、これ以上踏ん張れないと悟った丸岡さんは、
上司に休みを申し出て、実家の徳島へと帰りました。
>>丸岡いずみ うつ闘病記(2)~極度の被害妄想に悩む入院生活へ続く
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。