ムーミン 原作のススメ~ムーミン谷の仲間たちを読んで自由になろう

子どものころに、虫プロダクション
(手塚治虫のアニメ制作会社)が作った
アニメ「ムーミン」をよく見ていました。

ムーミンの声は、今は亡き女優・岸田今日子さんで、
その独特な声だけでも、かなり不思議な雰囲気を
醸し出していました。

この虫プロ制作のムーミンは、原作である
トーベ・ヤンソンさんの小説(ムーミンシリーズ)とは、
内容がかなり異なっており、原作者からクレームが
来たとか来ないとかいう話もあったくらいです。

しかし、これはこれで原作とは別の、オリジナリティ
あふれる作品でしたので、別世界のような感覚を味わえる
このアニメを私はとても好きでした。

(ちなみに、平成に入ってからテレビ東京で放映された
「楽しいムーミン一家」は原作にとても忠実でしたが、
原作独特の世界観をうまく出しきれずに、小さく
まとまっていた印象があります。昔のアニメをリニューアル
すると、大抵つまらなくなってしまうのは何故なんでしょう)

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挿絵(イラスト)の圧倒的な存在感に脱帽!

その後、私は高校生になり、本屋でムーミンの原作を
初めて手にとってみて、大きな衝撃を受けました。

原作者のトーベ・ヤンソンさんが描いている
イラストの存在感が圧倒的だったからです。

短い線をたくさん重ねることによって陰影を出す「ペン画」で
描かれていましたが、タッチがとても細かく、
描かれているキャラクター達も日本のそれとは違い、
異国情緒たっぷりで、一目で魅せられてしまいました。

楽しいムーミン一家 トフスランとビフスラン
↑「楽しいムーミン一家(講談社文庫)」P.199より

パッと見、「ちょっと怖い」と感じる人も多いかもしれません。

ちなみにすごく細かいタッチのイラストと、
とてもザックリした荒々しいタッチのイラストと2種類あります。

ムーミン谷の仲間たち スナフキン
↑「ムーミン谷の仲間たち(講談社文庫)」P.21より
これはスナフキンです。ずい分ざっくりしていますよね。

講談社の文庫本で8冊出ていたのですが、
一冊読み終わっては次の一冊を買い、を繰り返し、
いつの間にか全部読んでしまっていました。

ムーミンシリーズ 講談社文庫
↑昔の本なので今とは表紙のデザインが違います。

余談ですが、細かいタッチのイラストに魅せられて、
ムーミンの挿絵を見ながら真似して描いたことがありました。

探してみましたが、昔のものなので捨ててしまったみたいです。
しかし、代わりに「のび太の恐竜」の絵が出てきました。
漫画本を見ながら真似してペン画で描き始めて、
9ページ目で挫折したものです。懐かしい…。

↓クリックすると拡大します。
のび太の恐竜 ペン画で模写

好きなムーミンのキャラクターNo.1はスナフキン

一番好きなキャラクターは、やはり自由人・スナフキンでした。

ムーミン谷の夏祭り スナフキン
↑「ムーミン谷の夏祭り(講談社文庫)」P.99より

ハーモニカ1本あれば幸せで、気が向いたら旅に出て、
気が向いたらムーミン谷に帰ってくる。

何ものにも縛られず、他人のことも縛ろうとはしない。

その反面、規則や罰で縛ろうとする人たちには、
徹底的に抵抗するという反骨心も兼ね備えている。

私は当時、彼の生き方に憧れていて、
当時入会していた通信教育のペンネームを
「スナフキン」にしていたぐらいです。

ムーミン小説の中でのお気に入りは…

ムーミンシリーズは「人間にとって本当に大切なものは何か」
ということをテーマに書かれている話が多いので、
現状に迷いや不安、不満などがある人は、読んでみると
大切なことを思い出すきっかけになるかもしれません。

8冊のムーミン小説の中で、私が最も気に入っているのは
3冊目の「ムーミン谷の仲間たち」です。

この本だけは、ちょっと他とは異色で、短編小説を
まとめたものです。(他は全て長編)

そして、その中でもお気に入りなのが
「この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ」という短編です。

フィリフヨンカというキャラクター

「フィリフヨンカ」というのは、ムーミンシリーズに
出てくるキャラクターの一つで、種族の名称としても
固有名詞としても使われます。

フィリフヨンカとガフサ夫人
↑「ムーミン谷の仲間たち(講談社文庫)」P.61より
左がフィリフヨンカ、右がガフサ夫人

ムーミンやムーミンママ・パパはムーミン一族、
スノークのお嬢さんや兄のスノークはスノーク一族、
ヘムレンさんはヘムル一族、ちびのミイはミムラ一族、
スナフキンはムムリク一族、という感じです。

主要なキャラクターでは種族名と固有名詞が
違うものが多いですが、脇役的なキャラでは、
両者が同じものが多いです。

フィリフヨンカは脇役的な存在ですが、この短編では主役です。

特徴は、几帳面・まじめ・規律を重んじる
いわゆる教育ママ的に描かれることも多いキャラです。

「この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ」あらすじ

この短編の中では、フィリフヨンカは
殺風景な海岸にある家に一人で暮らしています。

家の外側も内側も暗い色で塗られ、
大きいばかりであんまりきれいでないこの家を、
フィリフヨンカは嫌いでした。

なぜそんな所に住んでいるのかというと、
自分のおばあさんが住んでいると聞き、
一族に深い愛情を感じている彼女は引越しを決めました。

引越しの知らせを知り合い全員に送った後で、
おばあさんはもうそこに住んでいないと知ったのですが、
今さら引越しをやめると「あの女は少しばかだよ」
と思われるのを恐れて、必要もないのに引越してしまいました。

フィリフヨンカは、こまごました綺麗なものが大好きで、
小さい鏡や赤いビロードの枠に入れた写真など
たくさん持っていました。

しかし、そのだだっ広い家では、どこに置いても格好がつきません。

そんなある日、約束をしていた
友達のガフサ夫人が遊びにやってきます。

本当は、フィリフヨンカは、ガフサ夫人とおしゃべりをしても
ちっとも楽しいとは思えないのですが、家の近くには
他に話をする友だちもいないので仕方ありません。

二人はお互いにお世辞を言い合ったりしてお茶を飲みました。

しかし、フィリフヨンカが、以前から感じていた
「漠然とした不安」について話し始めてから、
二人の仲がだんだん険悪になっていきます。

しまいには罵声を浴びせ合い、
二人ともイヤな気分のまま、お茶会はお開きとなりました。

夜になると、フィリフヨンカの「漠然とした不安」が
現実になったのか、大きな嵐がやってきました。

窓ガラスは割れ、家の中にものすごい風と雨が吹き込み、
フィリフヨンカの大切にしている品物を
ぐちゃぐちゃにしてしまいます。

ムーミン谷の仲間たち この世のおわりのおびえるフィリフヨンカ
↑「ムーミン谷の仲間たち(講談社文庫)」P.69より

思わずフィリフヨンカは外へ飛び出しました。

危険の真っ只中へ飛び込んでいったフィリフヨンカは、
その時気づきました。

危険なのは家の中にいるからで、
外にいれば危険はまったくなく、却って安全であることを。

明け方近くに嵐は収まりました。

振り返って見ると、家は壊れたガラクタにうまっています。

その時、最後の大竜巻がやってきて、
フィリフヨンカの大切な品物たちを
一つ残らず吹き飛ばして行ってしまいました。

フィリフヨンカは、深く息をしてつぶやきました。

「もう私、二度とびくびくしなくてもいいんだわ。
 いまこそ、自由になったのよ。これからは、
 どんなことだってできるんだわ。」

感想

住みたくもない家に住み、会いたくもない
友だちに会い、自分の本当の気持ちよりも
世の中の常識を優先していたフィリフヨンカ。

モノへの執着心もとても強かった。

頭の中で感じていた「得体の知れない恐怖」も、
実際に恐怖の真っ只中に飛び込んでみると、そこは全く安心で、
頭の中で恐怖を増殖させていただけだったんだと気づきます。

「自由になった」と叫び、嵐が来る前とでは
全くの別人のようです。

彼女自体を構成している体や顔などは
一切変わっていません。

変わったのは「考え方」だけです。

執着心を捨て、本当に大切なものが何かを理解した
フィリフヨンカは、その時生まれて初めて
自由を感じることができたのです。

私たち現代人にも考えさせてくれることの多い
ムーミンシリーズ。
機会がありましたら是非読んでみてください。

考え方を変えるだけで、フィリフヨンカのように
物事の感じ方まですっかり変わってしまうことも、
決して珍しいことではありません。

ただ、考え方を変えるにもコツがありますので、
なかなか自分一人では難しいのも事実です。

考え方を変える具体的な方法を学ぶには、
以下の二つの方法がお勧めです。

>>プチ認知療法【本音レビュー】
>>自己メンタルセラピー講座【本音レビュー】

両者の違いについてはこちらの記事をどうぞ。
>>プチ認知療法 vs 自己メンタルセラピー講座 どっちがいいの?

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