最近では、複雑な社会情勢を反映してか
小学生でもうつ病になるケースがあるようです。
(もっとも、子どもの場合は「うつ病」という言い方ではなく、
「うつ状態」という言い方をするようですが)
子どもがうつ病になる原因としては、
「親子関係」「友達関係」「学校関係」の3つが多いようです。
他には、「優しくしてくれた身近な人の死」や
「悲惨な体験のトラウマ」が引き金となって
うつ病になることもあります。
うつ病になると、何をするわけでもなく
ぼんやりしていることが多くなったり、無表情、無関心、
体重減少、成績低下、不眠、怒りっぽくなるなど、
大人のうつ病と変わらない症状がみられます。
思春期のうつ病
中学生ぐらいの思春期になると、
抑うつ感といった精神症状に加えて、
腹痛、頭痛などの身体症状も見られるようになります。
さらには、自殺について話すことも多くなるなど、
よりうつ病の特徴が顕著に現れるようになります。
思春期特有の多感な時期というのも相まって、
「引きこもり」や「登校拒否」などの
深刻な問題に発展しやすいという点も、
子どものうつ病の特徴と言えるでしょう。
(参考)>>思春期の子育て
引きこもりの対処法
子どもが「引きこもり」や「登校拒否」になると、
家族はなんとかして外へ連れ出そうとしますが、
これはかえって逆効果になります。
うつ病になると、今まで平気だったことでも
苦痛に感じることがあります。
人が周囲にいるだけでも、
人から声をかけられたりするだけでも、
本人にとっては苦痛に感じてしまうこともあります。
そのような時に無理やり外へ連れ出そうとすることは、
本人にとって相当なストレスになってしまうのです。
うつ病の治療で大切なのは、
「なすがまま」にしておくということ。
「なすがまま」と言っても、
ただ放っておけばいいというわけではもちろんなく、
「本人の状況を見守りつつ、そっとしておく」ことが大切です。
「見守る」というのは具体的に、
「睡眠」と「食事」だけはチェックしておくということです。
四日以上何も口にしていないか、
不眠の状態が続いているようであれば、
無理やりにでも病院に連れていく必要があります。
本人を追い込むような言葉はストレスになって
しまいますので、「なんで学校に行かないんだ?」
などの言葉はかけないように注意してください。
(参照)>>うつ病患者への接し方~禁句
もし二週間経過しても良くなる兆しが見られないようなら、
その時は専門医に見てもらう必要があるでしょう。
子どものうつ病の場合「全くなにもしゃべらない」ことで
悩んでいる親御さんも多いようです。
しかし、全くしゃべらない状態でも、
患者さんは言葉には出していないだけで、頭や心の中では、
いろいろなことを考えたり感じたりしています。
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患者の「声にならない声」を聴き取るための方法も書いてあります。
沈黙への具体的な対応を知り、
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●両教材の違いについてはこちら
>>【接し方教材対決】増田泰司 vs 伊藤幸弘
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