基本的に、どの季節でもうつ病は発症しますが、
ある季節になるとうつ病の症状が見られるというように
季節のリズムと関連が見られるタイプのうつ病があります。
これは季節性情動障害、季節性気分障害などと呼ばれています。
10~12月の秋冬に発症し、春頃には回復する
冬にだけ症状が現れるものを特に
“冬季うつ病”と呼んでいます。
(関連記事)>>冬季うつ病の対策と治療法
冬季うつ病の症状をセルフチェック
冬季うつ病の代表的な症状を挙げてみます。
自分が冬季うつ病の症状に当てはまっているか
セルフチェックしてみてください。
●自己否定的になる
●今まで興味があったことにも関心がなくなり、無気力になる
●些細なことでもイライラし、怒りっぽくなる
●集中力、思考力が著しく減少する
●疲れやすくなる
●睡眠時間が増える。日中も眠くなる
●食欲が増進する。特に炭水化物や甘いものが食べたくなる。体重も増加する
通常のうつ病に見られるような抑うつ状態は
冬季うつ病でも現れます。
冬季うつ病特有の症状として、
「過眠」と「過食」が挙げられます。
この2点が、冬にだけ現れる場合、
冬季うつ病を疑ってみたほうが良いかもしれません。
冬季うつ病の原因とメカニズム
日照時間の短い冬に発症すること、
緯度の高い土地のほうが発症率が増えることから、
冬季うつ病は日照時間の短さが原因で発症すると
考えられています。
実際に、緯度の高いフィンランドや
アラスカなどでは発症率が人口の10~20%と、
かなり高確率で冬季うつ病が発症しています。
ではなぜ、日照時間の短さが冬季うつ病の
原因になるのでしょうか。
それには、脳内伝達物質「セロトニン」と
眠気を促すホルモン「メラトニン」が
深く関係しています。
気分を良くする働きのある「セロトニン」は、
太陽の光を浴びて光の刺激を受けることで
生成されます。
日照時間が短くなると「セロトニン」の量が減り、
いわゆる「抑うつ気分」になりやすくなるのです。
また、昼間に日光を十分に浴びると、
脳の松果体という部分から、
夜間に「メラトニン」が分泌され、夜眠くなります。
昼間に十分日光を浴びていないと、
メラトニンが分泌されるタイミングがずれたり、
分泌量が増えたりして体内時計が狂ってしまいます。
体内時計の乱れは、睡眠と覚醒という
生活のリズムの乱れにつながり、
疲れやすい、無気力、食欲をコントロールできない、
などの冬季うつ病の症状が出やすくなってしまうのです。
(関連記事)>>質の良い睡眠をとるには(昼夜逆転の治し方)
日照時間の短い地域に住んでいる方や、
朝や昼間にあまり日光を浴びていない方は、
2500ルクス以上の光を浴びることで、
体内時計を正常に整えることができます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
>>朝の目覚めを良くする方法~光で起きる目覚まし時計とは?
うつ病の治療には、「食事療法」で
「うつになりにくい体を作る」という方法も、とても有効です。
「冬季うつ病」で20歳のころから症状に苦しんだ
東京都にお住まいの井上さんという方がいます。
彼女は毎年1月から6月ごろまで、
寝たり起きたりの生活を繰り返していました。
ところが、「荒木式断糖食」という食事療法で
辛い症状はすっかり良くなりました。
冬季うつ病を克服した井上さんの体験談の動画を、
公式サイトで無料視聴できます。
あなたの症状を治すヒントが見つかるかもしれません。
まずは、私が実践した時のレビュー記事から
ご覧になってみてください。
レビュー記事内のリンクから公式サイトへ移動できます。
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。