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>>丸岡いずみ うつ闘病記(2)~極度の被害妄想に悩む入院生活
「うつ病が再発しないか不安」と語る丸岡いずみさん。
再発を防止するには、そもそも何故丸岡さんが
うつ病になってしまったのか、その原因を
探る必要があります。
丸岡いずみ うつ闘病記(1)~震災がきっかけでうつを発症の記事に
あるとおり、「東日本大震災」がうつ病の原因のようにも見えます。
しかし、「東日本大震災」は、うつ病発症の
「きっかけ」にすぎず、本当の原因は別のところにありました。
それは、丸岡さんの「優等生体質」です。
「何でも一人で抱え込もうとしてしまうのは何故か?」
という問いに、丸岡さんは
「周りの期待に応えたい。
特に両親にとって自慢の娘でありたかった。」
という結論に行き着きました。
頑張っているのは、自分のためではなく、
親の期待に応えたいため。
本心では、自分が望んでやっていることではないため、
何かしらの「ひずみ」が生まれます。
その「ひずみ」が積み重なり、
心に変調をきたしてしまったと考えられます。
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自分の感情に逆らい続けるとどうなってしまうのか
>>「自分に優しくする」という本当の意味
ご両親はもちろん、愛情を持って丸岡さんを育ててきたと
思いますので、ご両親が悪いわけではありません。
もちろん、子どもである丸岡さんが悪いわけでもありません。
ここには「条件付きの自信」と「無条件の自信」
という問題が見え隠れします。
「条件付きの自信」とは、簡単に言えば
「イイ子であれば愛される」ことから得られる自信。
「無条件の自信」とは、「そこにいるだけで愛される」
ことにより生まれる自信のことです。
おそらく、丸岡さんは「条件付きの自信」を求め続けた結果、
本来持つべき自分の存在意義「無条件の自信」を見出すことが
できず、うつ病になってしまったのではないでしょうか。
あくまで推測にすぎませんが、子どものころから
「無条件の自信」を正しく感じ、丸岡さんの心の中に
「安心感」がしっかりと植えつけられていたら、
このような事態にはならなかったのかもしれません。
幼少期の子育ては、子どもの将来を大きく
左右するものですので、本当に重要だと感じます。
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>>子育ての失敗はやり直しできるのか?
小さいうちは、「本能的」に親に気に入られなければ
生きていけないと感じるそうです。
気に入られないことは、「死」を意味するわけですから、
生活能力のない子どもがそう感じたとしても、
何ら不思議ではありません。
そのような事態を避けるために、子どもは
親に気に入られようと無意識に行動します。
少し大きくなると、親の意向に沿うように
行動することに違和感を感じ、反抗期を迎えます。
そうして、正常に反抗期を経た子どもは、
親の価値観に従って生きることを卒業し、
本当の意味で「自立」していきます。
しかし、本当の意味で「親からの自立」ができていないと、
あるとき、フッと心の闇に飲み込まれてしまいます。
子供はもちろん、大人になってからでも「無条件の自信」
を与えてあげることで、うつ病の症状は改善されていきます。
無条件の自信を与えてあげる方法は、私も子育てに
応用しています。詳しくはこちらをご覧ください。
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。