図書館で資料をまとめていたら、
ブツブツ独り言を言いながら勉強している人がいました。
その図書館には読書するための机と椅子があり、
この時期は受験勉強している人も多く見られます。
独り言は、小さい声のつぶやきなのですが、
図書館なので意外と響きます。
気が散るので、こう考えてみました。
「この人は宇宙人なので、私の常識は全く通用しない」
すると、不思議なことに、ブツブツ言う独り言も
あまり気にならなくなりました。
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なぜ人の言動にイライラするのか
なぜ他人の言動にイライラしてしまうのかというと、
それは自分の考え方の基準で他人を推し量るからでしょう。
どういうことかと言うと、自分が正しいと思っていることは、
当然相手も守るべきだと考えてしまうということです。
先の例であれば、
「図書館で独り言を言うのは人の迷惑になる」は、
一般的には常識であり、守るべきことでしょう。
しかし、逆の立場から考えてみると、
「自分が正しいのだから、相手は私の考えに合わせるべき」
という考えは、いささか自分勝手な考えとも言えます。
相手からすれば
「小さい声だから迷惑にはなっていない」
と考えているかもしれません。
そもそも、独り言をつぶやいていることさえ、
本人は意識していないということも十分ありえます。
また、それ以外の私の想像も及ばないような理由で
独り言を言っているのかもしれません。
結局、人は性格も違えば、育ってきた環境も違います。
身内でさえも、なんでそんなことをするのかと、
理解できないことは多いのに、他人であれば、
なおさら理解できないことだらけでしょう。
でしたら、最初から他人は自分の常識など守ってくれないと
考えておいたほうが、イライラしないで済む分、良いですよね。
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相手に期待するのをやめよう
先日、作家の曽野綾子さんが同じようなことを言っていました。
曽野さんが、新聞の人生相談を読んでいたら、
ある女性の投書に目が止まりました。
その女性は、隣に住んでいる体の悪い老女のために、
親切心から買い物を手伝ってあげていました。
その老女には、同居している息子がいるのですが、
老女のためにいろいろしてあげている
その女性に会っても、挨拶すらしません。
その後、老女は亡くなり、その女性もお葬式に
参列しましたが、最後まで、その息子から
感謝の言葉を受けることはありませんでした。
女性は自分がやってきたことに虚しさを感じ、
毎日うつうつとしたやり場のない気持ちから
身の上相談に投書を出したとのことでした。
曽野さんが言った言葉はこちらです。
「相手に期待するのをやめよう」
「親切は道楽や酔狂でやればいい」
また、「人間にとって成熟とは何か」という本の中で
次のように書いています。
「世間からどう思われてもいい。人間は確実に他人を正しく評価など
できないのだから、と思えることが、多分成熟の証なのである」
ちょっと私の場合とは、状況やニュアンスが
異なりますが、言いたいことは共通していると
思いましたので、ご紹介させていただきました。
少しでも楽に生きるための参考になれば幸いです。
人生を楽に生きるにはこちらもお勧めです。
>>プチ認知療法【本音レビュー】
(参考記事)
>>プチ認知療法 vs 自己メンタルセラピー講座 どっちがいいの?
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。