前回は、冬季うつ病の症状についてお伝えしました。
>>冬季うつ病の症状をチェックしてみましょう
簡単にまとめると、冬季うつ病とは冬に現れる
季節性のうつ病で、通常の抑うつ症状に加え、
「過眠」と「過食」の症状が現れやすい。
冬場に日照時間が短くなることが原因で
発症すると考えられています。
日照時間が短くなることが発症の原因となるので、
太陽の光を長く浴びることが冬季うつ病対策として考えられます。
光照射療法による対策
光照射療法とは、人工的に照度の高い光を浴びる治療法です。
通常は午前中に数時間光を浴びて改善を促します。
早い人なら、数週間で効果が現れることもあります。
専用の機械はインターネットで
4.5万円~6万円ほどで購入できるようです。
イギリスなどでは、公共の施設で
誰でも光療法を体験できるようで、
冬季うつ病に対する日本との意識の違いがみられます。
朝の光をしっかり浴びて体内時計をリセットする
朝、目覚めたらカーテンを開けて
朝の光をしっかりと浴びましょう。
朝の光を浴びることで体内時計がリセットされ、
生体リズムが正常になり、自律神経や
ホルモン分泌に良い影響を与えます。
なるべく午前中は散歩などに出て
日の光を浴びる生活を心がけましょう。
加えて、朝食をしっかり食べることも
一日の活力を得るうえで、とても重要です。
(関連記事)>>規則正しい生活習慣が大切
2,500ルクス以上の光を浴びることで、
体内時計を正常に整えることができます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
>>朝の目覚めを良くする方法~光で起きる目覚まし時計とは?
食べ物で冬季うつ病対策
以前「うつ病に効く食べ物」のところでお話しましたが、
うつ病に効く食べ物は、そのまま冬季うつ病対策にも
効果があります。
うつ病の原因は、セロトニン不足と考えられるので
セロトニンの材料となるトリプトファンを
多く含む食べ物を摂取することが
うつ病対策につながります。
肉・魚・大豆などトリプトファンを多く含む
食品をとるように心がけましょう。
また、トリプトファンの吸収には
ビタミンB6が必要です。
ビタミンB6を含むバナナ、さつまいも、レバー、
青魚なども積極的に取り入れるようにしましょう。
緯度が高い土地では、冬季うつ病の発症率が
高いのですが、アイスランドでは例外的に
発症率が低くなっています。
これは、ビタミンB6を多く含むサバ、アジなどの
青魚を多く摂取しているためと考えられています。
病院で実際にうつ病治療に使われている食事療法はこちら
>>荒木式うつ病改善プログラム【特典&レビュー】
コエンザイムQ10も有効
株式会社カネカの研究結果によると、
『血中のコエンザイムQ10濃度が上昇すると、
「うつ症状の改善」「睡眠時間の延長」
「計算課題の正答率の増加」が見られた』と発表しています。
アンチエイジング効果に加えて、
うつ症状の改善も見られるのであれば
サプリメントを取り入れてみても良いかもしれません。
冬季うつ病への理解が対策につながる
先日、冬季うつ病についてYahoo!ニュースで
報じられていました。
しかし、まだまだ冬季うつ病という言葉は
日本人にとってなじみの薄い言葉のようです。
実際、Yahoo!ニュースのコメント欄には
「冬季うつ病は単なる甘え」というような論調の意見も、
まだまだ多く見受けられます。
日本で冬季うつ病の症状が多いのは
東北、北海道、日本海側などです。
しかし、「冬季うつ病」という病気を知らないために
「冬に気分が落ち込むのは当たり前」と思い込み、
春が来るのを我慢して待ちわびている方も多いと聞きました。
また、太平洋側に住んでいた人が
日本海側に引っ越したときに
冬季うつ病を発症することが多いようです。
冬季うつ病を理解し、自分の状態を把握するだけでも
症状が緩和されることもあります。
幸い、冬季うつ病で自殺をする人の割合は低いようですが、
つらい症状であることに変わりはありません。
2週間以上、症状に改善が見られない場合は
何らかの対策を行なった方が良いでしょう。
当ブログでは、根本的なうつ病改善を目指す
薬を使わない治療法をオススメしています。
日照時間の短い北海道・東北・日本海側に住んでいる方や、
目覚めた時に太陽の光を浴びることができていない方は、
こちらの記事も併せてご覧ください。
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。