こんにちは、やじろべぇです。
前回は、ゆがんだ考えを持つ理由についてお話しました。
ゆがめられた考えの裏には、4つの欲求が隠れており、
その欲求の強さ(=価値観)によって、
ゆがめられた考えが生み出されるということでしたね。
では今回は、価値観や考え方を変えるにはどうするか、
ということについてお話したいと思います。
常識や価値観などは、とても曖昧なもの
価値観は「今までの経験」と「周囲の影響」によって
形成されているとお伝えしました。
ちょっと極端な言い方をすれば、価値観とは
今までの経験と周囲の影響によって生み出された
「思い込み」ということになります。
たとえば、日本人のほとんどは
「人のものを勝手にとるのは悪いこと」
という価値観を持っていますよね。
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しかし、私が社員旅行でタイへ行った時には
まったく別の価値観にカルチャーショックを受けました。
私はタイで旅行中に体調が悪くなり、
病院に運ばれてベッドで寝ていました。
目を覚ますと、枕元で何やら人の気配がします。
見ると、タイの看護婦さんが私のバッグから
勝手に財布を出して、お札を抜き取ろうとしていました。
このタイの看護婦さんは、今までの経験と
育ってきた周囲の影響によって、
「スキがあれば人のものを勝手に盗んでも良い」とでも
いうような価値観を作り上げられていたのでしょうか。
世話をしたのだから、チップをもらう権利はある、
という言い分なのでしょうか。。。
価値観の違いについて、他にこんなお話もあります。
ある人が、目が一つしかない人たちが住んでいる国に
迷いこんでしまいました。
その人は目が二つだったので、一つ目の国では
珍しいということで、捕まって見世物にされてしまいました。
毎日、檻に入れられて見世物にされているうちに、
自分の目が二つあることの方がおかしい、と思うようになり、
自分で自分の目をつぶして、一つ目になってしまいましたとさ。
このように、価値観というものは、国や人、時代などによって
違うものになり、とてもあやふやなものだと言えます。
しかし、潜在意識にまで刷り込まれてしまっているため、
価値観を変えるというのは容易なことではありません。
あなたが自分に対して思っている
「セルフイメージ」についても同じです。
うつ病の人が陥りがちな
「自分はダメな人間だ」というようなマイナスのセルフイメージも
単なる「思い込み」にすぎないのですが、
その価値観は潜在意識に深く刷り込まれているため、
なかなか考え方を変えられないのです。
価値観を変える方法
この「思い込み」の呪縛から逃れるにはどうすれば良いのでしょうか。
以前にもお話しましたが、「3つのコラム法」が有効な方法です。
習慣になってしまった考え方や行動は、潜在意識に深く刷り込まれているので、
それを意識の上に一度昇らせると、
自分でコントロールすることが可能になります。
これは、喫煙者に禁煙をさせる時などにも使われている治療法です。
まず、タバコを吸うことが習慣になる過程を考えてみましょう。
最初は意識してタバコを吸っていますが、
行動を繰り返すことで、徐々に意識した行動ではなくなり、
やがて潜在意識に任されるようになり、習慣となってしまいます。
この悪習慣を排除するには、この過程と逆のことをすれば良いという理屈です。
無意識のうちに行われる行動を、
自分で制御できる意識的な行動に変えてしまうのです。
悪い習慣を故意に、意識しながらくり返し、
潜在意識では行われないものにしてしまうのです。
そして、意識的に行われる行動となれば、
意識してその行動を止めることもできます。
さきほどの「マイナスのセルフイメージ」に関しても同じです。
3つのコラム法で、一番左の列に、自動的に考えてしまうことを書く。
真ん中には、その考えに含まれている「認知のひずみ」を書く。
そして、自分のマイナスの考えを意識に昇らせたところで、
一番右の列に、より現実的で前向きな考えを書き込みます。
価値観や考え方を変えるのは、
すぐにできることではありません。
何度も繰り返すことで、
徐々に「思い込み」の呪縛から解放されるようになります。
毎日少しの時間でいいので、3つのコラム法を続け、
習慣にしていけば、徐々に変化が見られてくるでしょう。
もし、コラム法は自分には合わない、難しく感じるという場合には
こちらの方法がおすすめです。
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私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
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