自分がやりたくて選んだ仕事をしていても、
「やりたくない作業」などは必ずあると思います。
好きだからといっても、それに付随する
全てのことを楽しくできるわけではないことは、
皆さんもすでに経験済みのことでしょう。
たとえば、私の本業はデザイナーですが、
デザインの方向性が決まって、どんどん
完成に近づいている時は、時間を忘れて
仕事に没頭することができます。
しかし、そんなアドレナリン全開の時間は、
全体の割合に比べたら、ほんのちっぽけな時間です。
アイデアをひねり出すのに色々もがいてみたり、
せっかく出した案がボツになり、ヒーヒー言いながら
修正作業に取り掛かったりしている時間がほとんどです。
そんな時には、自分の感情を押し殺して、
無理やり義務的に作業をこなすこともよくあります。
自分への目先のごほうびなどで、
自分をなだめたりすかしたりしながら、
なんとかやらなきゃいけないことを
やっている人も多いことでしょう。
ただ、やっぱり自分の「本能」の部分では、
「やりたくない作業はやりたくないし、
できれば仕事などしないで、遊んで暮らしたい」
というのが本音の気持ちなのではないでしょうか。
基本的に人間の本能は、いつでも
「だらだら過ごしたい」「面倒なことはしたくない」
と考えていますので、そのように考えてしまうことは
特に悪いことではありません。
むしろ、人間であれば当たり前のことと
言っても過言ではないでしょう。
「本能」の対極には「理性」があります。
本能が「遊びたい、サボりたい」と考えても、
理性で「そんなことはダメだ。仕事だから
やらなくちゃいけない」と考えて、仕事中は
本能を抑えつけているわけですね。
まぁ、なんとかなだめすかして本能を
うまく制御できているうちは良いのですが、
無理やり抑えつけ過ぎていると、やはり
精神のバランスは崩れてしまうようです。
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度が過ぎて頑張りすぎてしまうと、
いずれ本能が反乱を起こし、何にも
やる気が起きなくなってしまいます。
私にも経験がありますが、それが燃え尽き
症候群やうつ病などと言われている状態ですね。
この状態を避けるために、皆さんは
どんなことをしているでしょうか?
本能を抑えつけてしまっているために、本能が
反乱を起こすのであれば、時には「本能の
おもむくままに行動してあげる」ことも大切です。
たとえば、休みの日を利用して、自分が
やりたいと思うことを一日中やってみる、
というのは有効な方法と言えるでしょう。
私も月に一回ほど、そんな時間を作っています。
先月は、休みの日に一日中マンガ喫茶に入り浸って、
だらだらと「進撃の巨人」を読んでいました。
家には7巻までしかないので、それ以降15巻まで
むさぼるように読んできました。
鎧の巨人や超大型巨人の正体があの二人だったことや、
あの人が実は物語の重要な役割を担っていたことなどが
わかり、とても充実した時間を過ごすことができました。
「私の本能」もとても喜んでいたのでは
ないかなと感じています。
40過ぎのおっさんが、一日中マンガ喫茶に
入り浸っているなんて、と眉をひそめる方も
いらっしゃるかもしれませんが、私には
それが心地良いのですから仕方ありません。
もちろん、そればっかりではいけませんが、
ちゃんと家族サービスなども行いながら、
自分の本能のための時間を確保しています。
まる一日、映画を観たり、好きな音楽を聴いていることもありますし、
温浴施設に行って、一日中だらだら過ごすこともあります。
時には、好きな自転車ツーリングに出かけることもあります。
みなさんも「ちょっと最近頑張り過ぎかな?」
と感じたら、精神のバランスをとるためにも、
「本能のための時間」をまるまる一日
確保してあげてみてはいかがでしょうか。
そのような時間を確保して、「本能」を
満足させてあげていれば、やりたくない作業を
やる時にも、本能の余計な反発が起きにくくなり、
意外とすんなりできてしまうことも多いようです。
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。