「君づけ」は羨ましい?
以前勤めていた会社での出来事です。
仕事帰りに飲みに行こうということで、
同僚と二人で居酒屋に行きました。
お酒を飲みながら話をしていると、
酔いが回ってきたのか、普段は
あまり愚痴を言わない同僚が
会社での不満を話し出しました。
同僚「やじろべぇさんが羨ましいです…」
私 「何が羨ましいんですか?」
同僚「やじろべぇさんって、先輩や上司から
『やじろべぇ君』って呼ばれてますよね。
僕なんて呼び捨てですよ…。
なんか大事にされていないような気がして…。」
一瞬、同僚が冗談でも言っているのかと
思いましたが、顔を見ると真剣そのもの。
どうやら本気で「君」付けを羨ましがっていたようです。
私自身は「君」付けをどう感じていたかと言いますと、
なんだかちょっと距離を置かれているように感じていました。
呼び捨てにされている同僚のほうが、
より親しみが込められているように感じていたものです。
同じ「呼び捨て」でも、同僚と私で立場が違えば
受け取り方も全く変わってくるようですね。
アルミンの悩み
先日、久しぶりに「進撃の巨人」を読み返していた時に、
先ほどの「呼び捨ての話」を思い出しました。
進撃の巨人の中でも、この同僚の話と
同じような出来事が描かれていたからです。
(ちなみに「進撃の巨人」というのは、
別冊少年マガジンに連載されている漫画です。
アニメ化もされたのでご存知の方も多いと思いますが、
読んだことがなければ、ご一読をオススメします。)
「進撃の巨人」には、アルミンという
とても頭の良い少年が出てきます。
しかし、アルミンはあまり体が丈夫ではないため、
よくいじめられっ子の標的にされていました。
アルミンには二人の幼馴染みがいます。
それが、物語の主人公であるエレンとミカサです。
彼らはアルミンがいじめられているのを見ると、
いつもいじめっ子をやっつけて、助けてくれました。
しかし、アルミンはいつも助けられてばかりの
自分をずっと情けなく感じていました。
絶体絶命のピンチ!その時エレンは…
時は流れて、三人は軍隊に所属します。
そこで、三人は重大なトラブルに遭遇します。
エレンが敵だと誤解され、味方の兵士達から
殺されそうになるという絶体絶命のピンチです。
アルミンとミカサは、エレンをかばい、三人には
味方であるはずの軍隊から銃口が向けられています。
そんな絶体絶命のピンチの時に、
エレンはこう言いました。
アルミンが上官を説得できると言うなら、
全てをアルミンに任せる、と。
アルミンにはエレンの言っている
意味が理解できませんでした。
「なぜこんな大事な場面で、
ぼくなんかに判断を任せるんだ?」
自分の本当の価値に気付いたアルミン
エレンがアルミンに重要な役割を
託す理由は以下のようなものでした。
今までどうにもならないピンチの時には、
いつもアルミンの咄嗟の判断によって、
ピンチを免れてきた。
アルミンに任せてダメだったのであれば、
もうそれは仕方がない。あきらめもつく。
だから今回アルミンが上官を説得できる
と言うなら、それに賭けたい。
ミカサも同じ意見でした。
アルミンはとても驚きました。
今まで足手まといにしかなっていないと
思っていた自分が、世の中で最も
信頼している二人に命を託されている。
エレンの言葉に勇気を得て、
上官の前に歩み寄り、アルミンは
説得を始めました…。
考え方が変われば未来が変わる
アルミン自身は自分のことを足手まといだと
考えていたのに、エレンとミカサからは
いざという時に頼りになる人物と思われていました。
自分を足手まといと感じていた時のアルミンと、
上官に説得を始めた時のアルミンとでは、
能力的には何も変わっていません。
変わったのは「自分に対する考え方」だけです。
見方を少し変えるだけで「呼び捨て」も
「足手まといの自分」も、全く別の
捉え方に変わってしまいます。
そして、今までとは違う捉え方ができるようになれば、
アルミンが上官の前へ一歩進んで説得を
始めたように、「行動」自体も変わってきます。
そして、今までと「行動」が変わることによって、
今までとは違う「結果(未来)」があなたに訪れます。
現状を変えたいという方は、考え方や
物事の捉え方を変えるというのも、
一つの有効な方法だと言えそうですね。
当ブログでは、考え方や物事の捉え方を
変える方法として「プチ認知療法」をお勧めしています。
考え方を変えることで「他人が羨ましくて仕方がない」
「自分なんてダメだ」という劣等感からも解放されるようになります。
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>>プチ認知療法 vs 自己メンタルセラピー講座 どっちがいいの?
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。