うつ病患者にとって、家族の温かい協力があると
ないとでは、回復に大きな差が生じます。
ところが中には、「うちの家族に
うつ病患者がいるなんてとんでもない」
と頭から否定し、認めようとしないケースもあるようです。
「うつ病の治療には休養が第一」とされていますが、
患者が家の中でゴロゴロしていると、
周りの人にとっては怠けているように映るかもしれません。
家族がきちんとうつ病を認め、正しく理解していないと
家庭内の信頼関係も崩れてしまいかねません。
うつ病の正しい知識はこちらをご参照ください。
>>うつ病の基礎知識
家族は「うつ病は必ず治る」と信じて、患者と一緒にじっくりと
うつ病の治療にのぞむという姿勢が大切と言えるでしょう。
かと言って、必要以上に過敏に反応し、世話を頑張り
過ぎてしまうと、今度は家族のほうが参ってしまいます。
(関連記事)>>うつ病の周囲の人自身にもケアは必要
患者とは、つかず離れずの
程よい距離感を保つことも大切です。
休養をとると同時に、
抗うつ薬などの薬を飲んでいる患者さんも多いと思います。
薬物療法も、重度のうつ病の治療には効果的ですので
飲み忘れなどがないように
家族が管理してあげるのも良いでしょう。
副作用がつらかったりすると、
勝手に薬の服用を中止してしまう患者さんもいるようですが、
薬の効果が出るまではつらくても飲み続けることが大事です。
(関連記事)
>>抗うつ薬の効果が現れるまで2週間程度かかるのは何故?
勝手に薬の服用を中止してしまうと離脱症状が起こり、
症状が悪化してしまいますので、服用をやめないよう、
さりげなく見守ってあげてください。
(注)ただし、薬は症状を一時的に和らげる
「対症療法」にすぎず、根本的な治療とは言えません。
>>うつ病の薬は飲みたくない!~10年以上治らないあなたへ
私が重視しているのは「体から治す」という考え方です。
>>うつ病 薬を使わない治療法~「体から治す」という考え方
他に、家族が協力できることとして、
休養するための環境を整えたり、栄養バランスのとれた、
食欲の出るような食事作りなどが挙げられます。
(関連記事)
>>うつ病に効く食べ物
>>荒木式うつ病改善プログラムのレビュー
精神的な負担はなるべく避けるように
配慮してあげることも大切です。
私の場合は、休職中、定期的に会社へ
電話をしなければならなかったのですが、
自分の病状を伝えるたびに自己嫌悪に陥り、
とても苦痛を感じていました。
途中から、妻が代わりに電話をかけてくれるようになって、
だいぶ負担が軽くなったのを覚えています。
うつ病患者にとって、
温かい家族の支えは本当にありがたいものです。
まずは、うつ病を認め、正しく理解することから始めていきましょう。
家族が患者を支えていくうえで、「不安」はつきものです。
しかし、正しい知識さえあれば、不安を解消することができます。
当ブログでおすすめしている「うつ病の家族への対応マニュアル」では、
具体的な接し方が書かれているのでどう対応すれば良いかわからない、
という不安や迷いはなくなることでしょう。
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こちらの記事でご判断ください。
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