認知療法は、考え方を変えることで、
結果的に「感情」や「気分」を変える訓練法です。
では「感情」や「気分」を生み出すメカニズムは
どのようになっているのでしょうか。
感情は、脳の中の“扁桃”という部分が司っています。
今まであなたが見たものや聴いたものについて、
感じた「気分」や「感情」は、この“扁桃”に記憶されています。
(関連記事)
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例えば、あなたは過去にAという人物に意地悪をされたとします。
その時に、あなたはAという人物に対して、
とても嫌なイメージを持ちました。
それから年月が過ぎ、Bという人物と知り合いになりました。
あなたは、Bという人物に初めて会ったとき、
「なんとなく嫌だな」という感情を持ちました。
それは、Bという人物が、昔いじわるをされた
Aという人物にどことなく似ていたからです。
しかし、あなたはAという人物のことは、すでに忘れていました。
では、なぜBという人物に対して嫌な感情を抱いたのでしょうか。
それは、昔いじわるをされた時の「感情」が、
“扁桃”に記憶されたまま残っていたからです。
このように、その時に見たり聴いたりした「外界からの刺激」と、
「扁桃に残った過去の感情の記憶」との折り合いで判断され、
感情や気分が生まれてくるのです。
認知療法とは、「感情」を生み出す
脳のメカニズムをうまく利用した治療法です。
つまり、新しい「考え方」に基づいて、
扁桃に残っているイメージを書き換え、
感情を変えようとする方法が認知療法なのです。
感情を変えるには、こちらの記事も参考になります。
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>>うつ病 薬を使わない治療法~「体から治す」という考え方
無理なく「うつになりにくい考え方」を
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(参考記事)
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私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
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