老人性うつ病と認知症の違い~冷蔵庫と財布でわかる見分け方

認知症と間違えやすい老人性うつ病

以前見たテレビ東京の「解決スイッチ」という番組で、老人性うつ病と認知症の違いを見分けるとてもわかりやすい方法を紹介していたので、情報をシェアしておきます。

老人性うつ病とは、65歳以上の高齢者が患ううつ病のことです。およそ1割の高齢者が患っていると言われています。

原因としては、主に「喪失感」と「環境の変化」があると前回の記事でお伝えしました。

(前回の記事)>>老人性うつ病のNGな接し方・良い接し方

老人性うつ病と認知症の違い

物理的には脳細胞に違いが現れます。

記憶を司る脳の部位「海馬」の細胞が死滅し、減少しているのが認知症です。

老人性うつ病の場合は、脳神経細胞が死滅しているわけではありません。

脳神経細胞が死んで減少しているかどうかが、老人性うつ病と認知症との明確な違いです。

しかし、脳神経細胞が死滅しているかどうかは、外から見ただけでは確認できません。

そのため、認知症ではないのに家族が認知症だと誤解してしまい、誤った対処をしてしまうことも多くあります。

誤った対処をするとうつ病が悪化するだけでなく、本当に認知症に移行してしまうこともありますので、自分で勝手に判断せず専門医を受診しましょう。

誤った判断をしないために、番組では老人性うつ病と認知症との非常にわかりやすい以下の見分け方を紹介していました。

老人性うつ病と認知症の見分け方

老人性うつ病と認知症どちらにも見られ、違いが見分けにくいのが「物忘れ」の症状です。

老人性うつ病の場合は、執拗に物忘れをした自分を責めてしまう傾向があります。

認知症の場合は、忘れたこと自体を忘れてしまっているので、物忘れをしても自分を責めることがなく、ケロッとしています。

自分を責めるかどうかという違い以外に、さらに具体的な見分け方を2つご紹介します。

冷蔵庫の中身で違いを判断する

老人性うつ病と認知症では、冷蔵庫の中身に顕著な違いが現れます。
具体的には、以下の通りです。

【老人性うつ病】→冷蔵庫の中身が空っぽ
【認知症】→冷蔵庫の中は一杯で、同じものがたくさんある

老人性うつ病の場合は、買い物に行くのも億劫な状態なので、冷蔵庫の中は空っぽに近いことが多いようです。

認知症の場合、外出して買い物に出かけますが、前に買ったものを忘れてしまうため、冷蔵庫には同じものがたくさんある傾向が見られるそうです。

お金の扱い方で違いを判断する

お金の扱い方にも顕著な違いが見られます。

【老人性うつ病】→お金をあまり使わない
【認知症】→財布の中にお札が少なく、小銭だらけ

老人性うつ病の場合には、将来への不安などが先に立つので、倹約したりお金を貯めるようになります。また、外出しなくなるので、ほとんどお金を使いません。

認知症の場合は、お金の計算や管理が困難になります。自分でお金を使ったことも、しまった場所も忘れてしまうことも多くなります。

また、財布のお金が減ったことを「身内が盗んだのではないか」と疑うことも多くなります。

他にも、お金を支払う時には千円や一万円などのお札で払うことが多くなり、お釣りの小銭が財布の中にどんどん増えていく傾向があるそうです。

加齢と老人性うつ病の見分け方

老人性うつ病と加齢の物忘れは、症状の突発性に違いがあります。

老人性うつ病の場合は、突然数日前のことが思い出せなくなり不安感が高まっていく、という症状が見られます。

反対に加齢の場合は進行がゆっくりで、年々物忘れするようになってきたと自覚することができます。

加齢と老人性うつ病の物忘れは、突然思い出せなくなったのか、ゆっくり物忘れが進行して行ったかの違いで見分けることができます。

老人性うつ病の予防・改善に効果的な食べ物とは?

番組では、老人性うつ病予防の食べ物として、カレーをすすめていました。

(関連記事)>>ストレス解消法には、カレーと読書が効果的!?

上の関連記事にも書いてありますが、カレーのスパイスには血管を拡張する作用があります。

スパイスが脳の血流を増やしたり脳を活性化する働きがあるため、うつ病の予防や改善にも効果があります。

ただ、高齢者の場合には、辛いものを食べると胃腸障害になりやすいので、辛くないスパイスを選ぶと良いそうです。

具体的には、カルダモンディルシードフェヌグリークというスパイスがおすすめです。

これらは辛み成分が少なく、高齢者にも適しています。

上記のスパイスがしっかり入っていれば、脳を活性化する効果は十分にありますので、辛さは必要ありません。

まとめ

・老人性うつ病と認知症の見分け方は、冷蔵庫の中身とお金の使い方をチェックする
・老人性うつ病の特徴→冷蔵庫は空っぽでお金は使わない傾向がある
・高齢者のうつ病予防には辛くないカレーがおすすめ

今回は老人性うつ病と認知症の違いについてお伝えしました。

記事の中で、カレーによるうつ予防法をお伝えしましたが、当ブログでもうつ病の治療には、食事療法をお勧めしています。

「食事療法」が効果的な理由はこちらの記事をお読みください。
>>うつ病 薬を使わない治療法~「体から治す」という考え方

私がうつ病を改善した治療法は「荒木式食事療法」です。
医療機関で実際に使用されている治療法ですので、自宅でも安心して実践できます。

詳しくはこちらのレビュー記事をご覧ください。
>>荒木式うつ病改善プログラム【口コミと実践結果】

私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。

>>管理人やじろべぇのうつ病克服体験談


>>【注意!】買ってはいけないうつ病教材一覧

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