先日、ダウンタウンの松本人志さんの番組
「ワイドナショー」を見ていたら、
「赤ちゃん取り違え事件」を取り上げていました。
病院で生まれたばかりの二人の赤ちゃんを、病院側が
取り違えてしまい、成人するまでずっと両方の家族とも
気づかなかったらしいです。
片方の子どもが兄弟や両親と顔や性格が全く似ていない、
ということで調べてみて発覚したそうです。
一方の家庭は裕福で、その家庭で育った子どもは
成人して社長になっていました。
もう一方の家庭は貧しく、そこで育った子どもは
家族の介護をしながらトラックの運転手をしていました。
貧しい家庭で育った人が、病院側を訴えて、
慰謝料何千万円かを勝ち取ったという事件です。
この事件に関して、ゲストコメンテーターの安藤優子さんは
「お金持ちか貧乏かで、幸せかどうか判断できない」
という意味のことをおっしゃっていましたが、この意見は
少し理想論に偏りすぎているのではないかな、と感じました。
たとえば、ちょっと極端な例かもしれませんが
児童虐待の原因の一つに貧困が挙げられています。
貧困家庭に育つと、それだけで裕福な家庭よりも
虐待される確率が高くなるということです。
今回の件では、家族の介護という、本来でしたら
背負うこともなかった物理的な負担も背負っています。
お金があった方が、高額な教育も受けられるので、
将来の選択肢もより多くなります。
それに、このような事例を挙げるまでもなく、
裕福な家庭で育つ方が幸せと感じる人のほうが
明らかに多いと推察できます。
以上のような考えから、安藤優子さんのコメントは
ちょっと私には納得しかねるものでした。
しかし、そうは言っても、恵まれない環境や
身体上のハンディキャップなどをバネに
幸せを掴んだ人も多くいることは事実です。
そういう人たちは、不幸な境遇やハンディキャップを
乗り越えようとする「強い意思」を例外なく持っていました。
つまり、幸せは向こうからある日突然に
やってきてくれるものではなく、あなたの「時間」や
「努力」、時には「お金」などあらゆる対価を支払ってでも
掴み取ろうとする「強い意思」が必要ということです。
当たり前ですが、世の中は「原因」と「結果」で
成り立っていますので、幸せな結果を求めるのであれば、
原因となる行動を起こさなければなりません。
しかし、行動を起こすには、行動を起こすだけの
原動力「強い意志」が必要になるわけです。
そして、強い意志を持つために重要な要素の一つに、
「コンプレックス」が挙げられます。
ダウンタウンの松本さんやとんねるずの石橋さんは、
とても貧乏な家庭で育ったそうですね。
芸能界に入った時に、お笑いでトップを取って、
絶対お金持ちになってやる!という強い意志を
持っていたものと思われます。
家庭が貧乏だった、ということは、
それだけを見ると不幸と捉えてしまいますが、
貧乏だからこそ今の地位を築けたとも考えられます。
「コンプレックス」はそれだけ見ると、
イヤなものでしかありませんが、それを
乗り越えた時に、素晴らしい宝物が得られます。
私も、何度もうつ病になるような、
性格に弱い所のある自分が大嫌いでした。
しかし、そんな自分が大嫌いだったからこそ、
どうすれば自分を好きになれるのか必死に考え、
様々な本や教材を読み漁り、うつになりにくい体や
考え方を手に入れることができました。
今は、何か問題が起こっても、どのように考えれば
良いのかがわかっているので、慌てることもありません。
淡々と、今自分がすべきことを心乱されずにやるだけです。
様々なコンプレックスがあったからこそ、
今のような自分になれたと思っています。
どんな事柄にも「良い面」と「悪い面」の両面が備わっています。
どんな事柄にも、です。
「コンプレックス」は、自分を行動に駆り立てる
「強い意志」に変えることができます。
「コンプレックス」を嘆くばかりでなく、
「自分のためにどう利用できるのか」を考えて行きましょう。
うつ病は「変わるチャンス」でもあるのです。
根本的にうつ病を直したい方はこちらをどうぞ。
>>薬を使わない治療法~「体から治す」という考え方
自己否定を繰り返してしまう方にはこちらがお勧めです。
>>プチ認知療法の本音レビュー
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