私が昔在籍していた会社での出来事です。
プロフィールにも書いてある通り、
私はデザイナーなので、広告などの
ビジュアルを作るのが本業です。
伝えたい商品の資料を読み込んで、
何を一番伝えたいのかを読み取り、
それをビジュアルに表現します。
ビジュアルに表現する時には、何らかのアイデアを
盛り込むのですが、私が考えたアイデアを
毎回否定する営業さんがいました。
その人は、同い年でよく一緒に飲みに行ったり
していたので、比較的仲は良かったと思います。
ところが、毎回こちらが考えたアイデアを否定してくる。
その人は、マーケティングの知識などが豊富で、
いろんな知識を元に否定をしてくるのです。
正当な理由があれば、否定されても良いですし、
そこから良いものに変わっていくのであれば、
私としては全く問題はないのです。
しかし、どうもこの営業さんは、
自分の豊富な知識をひけらかしたいだけのような
印象を出会った当初から感じていました。
「あ~、また○○にダメ出しされちゃったよ~。
締切まで時間もないし、どうするかなぁ…」
なんて言いながら、それとなく他のデザイナー達に
話を聞いてみると、その営業さんのことを
みんながみんな良く思っていないことがわかりました。
他のデザイナー達も、私と同じように
「自分を優位に見せたいために、必ず最初は否定から入る」
と、その営業さんに対して感じている人が多かったのです。
このように、自分を優位な立場に置こうとして、
他人を否定する人は、あなたの周りにも
1人か2人ぐらいはいるのではないでしょうか。
彼らなりに優越さを示そうとしているのは
理解できますが、人とうまくやっていくには、
あまり他人を否定しないほうが良さそうです。
人が何か行動を起こす時に、最も強い動機付けに
なることは何だと思いますか?
それは「自分を大切な存在と感じたい」という欲求です。
よく「自己重要感」などとも言われますね。
先ほどの営業さんも、「自己重要感」を感じたいがために、
周りを落としめて、自分を上げようとしていたと考えられます。
しかし「自己重要感」は、相手も大切にしている感情
なのですから、相手を否定して「自己重要感」を傷つけるより、
相手に賛同して「自己重要感」を満たしてあげた方が
自分にとっても、相手にとっても良いということです。
人間関係を円滑にするためにも、
相手の「自己重要感」を満たしてあげるように心がけましょう。
自分自身に対して「自己重要感」を
感じられないという人はこちらをご覧ください。
>>プチ認知療法の本音レビュー
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。