あなたは「自由」というと
どのようなことを思い浮かべるでしょうか。
「自分のしたいことをやること」を
自由だと捉えていないでしょうか。
「眠いから会社へ行かずに家で寝ていたい」
「高級レストランで料金を気にせず美味しいものを食べたい」
「何人も恋人を作って楽しく過ごしたい」
このように欲望に任せて、好きな時に好きなことをするのを
自由と履き違えていないでしょうか。
そんなことを言っている私も、たくさんお金があって、
好きな時に好きなことができることを
自由だと履き違えていました。
しかし、ノートルダム清心学園の理事長であり、
シスターでもある渡辺和子さんの番組を見て、
そうではないことを知りました。
本当の自由とは
彼女は言います。
「『自由』というのは、何でもしたいことを
することではありません。
自分が本当にすべきことをできる人、
してはいけないことをしないですむ人が、
本当に自由な人です」
どれだけ「不自由」を乗り越えてきたかによって、
本当の自由を得られるかどうかが決まるとおっしゃっていました。
これを聞いて「たしかにそうだなぁ」と感じました。
電車の中で目の前にお年寄りが立っていたとして、
席をゆずるのが正しいことだとわかっていても、
恥ずかしくてできなかったり、タイミングを逃したりして
できないことも多々あります。
近所で人とすれ違う時、挨拶したほうがいいと思っていながら、
何となく挨拶できずに通り過ぎてしまったりもします。
(最近は挨拶しない人も多くなりましたね)
でも、その「不自由さ」を乗り越えて、
お年寄りに席をゆずる、近所の人に元気に挨拶する、など
良いと思うことを繰り返すことで、「不自由」だったことが
「自由」にできるようになる。
してはいけないこともそう。
道端にタバコの吸殻やゴミは落ちていますし、
おつりを多くもらったら、そのまま何も言わずに
財布に入れてしまうこともあるでしょう。
おかずを食べ残したり、服は脱いだら脱ぎっぱなしにしたり、
小さいことを上げればきりがないかもしれません。
してはいけないと分かっていても、
人間は弱い生き物ですから、「これぐらいはいいだろう」
などと思って、ついやってしまいます。
してはいけない「不自由さ」をたくさん
乗り越えた人だけが、「してはいけないことをしない自由」
を手に入れられるのだと思います。
本当の自由を手に入れるには
では「本当の自由」を手に入れるためにはどうすればいいか。
渡辺さんは、「面倒だからしよう」という言葉を
学生たちに勧めているそうです。
履物を脱いだら、ちょっと手を添えて、
揃えてから家に上がる。
すべきことって、たいてい「面倒」なことが多いようです。
それに対して、したいことは面倒ではありません。
しかし、したいことばかりしているのでは、
「本当の自由」は得られません。
「本当の自由」とは、「すべきことができる力」と
「してはいけないことをしない力」を持つこと。
つまり「自己制御・自己管理力」を身につけて初めて、
手に入るものなのです。
言い換えれば「自分の欲望を抑えることが自由」とも言えます。
自分の欲望に振り回されているうちは、
とても自由とは言えないということですね。
「あの素敵なバッグが欲しい」と思って
高価なバッグを買えるのは「自由」ではありません。
「バッグが買えているから自由でしょ」と思うかもしれませんが、
欲望に突き動かされて買っているに過ぎないので、
むしろ「不自由」なのです。
(欲望の奴隷ということです。奴隷=不自由です。)
自分の意思で何かを行うことが「本当の自由」です。
あなたも、自分がすべきことをやるときに
「面倒だなぁ~」と感じたら、
「面倒だからしよう」という言葉を思い出してみてください。
私もこの言葉を忘れずに、使ってみたいと思います。
やりたくないことを続けるには、
こちらの記事も参考になると思います。
>>ジョギングを続けるコツ
目の前の問題をシンプルに捉えることができれば、
何をすべきで、何をすべきでないかがわかり、
本当の自由に一歩近づくことができます。
他人の価値観に振り回されず、自分の感覚に自信をもって
行動したい人には、こちらの教材をお勧めします。
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。