日本では10代後半から30代前半のうつ病患者が3年間で
1.5倍に増加したそうです。
そんな若年層のうつ病をゲームで治療するという研究が
ニュージーランドで進んでいるんだとか。
そのゲームの名前は「SPARX」。
ゲーム内容は認知行動療法を取り入れた
ファンタジーロールプレイングです。
プレーヤーが戦士となって火の玉でネガティブな考え方を吹き飛ばし、
悲観と絶望の沼から世界を救い出すというものです。
ゲームに取り入れられている「認知行動療法」とは、
簡単に言うとうつ病の原因となる
「歪(ゆが)められた考え方のクセ」を客観的に認め、
考え方自体を変えるというものです。
うつ病がひどいときには薬物療法でまず症状を軽くしてから
認知行動療法などの精神療法に切り替えていくのが
うつ病の治療には効果的と言われています。
薬では考え方自体は変えることができないので
うつ病の再発防止には認知行動療法などの
精神療法をおこなう必要があります。
治療を受けたがらない患者などが、
ゲームで楽しく認知行動療法の考え方を
繰り返し訓練することは、非常に有意義なこと
なんじゃないかなと個人的には思いました。
ゲームは7つのステージに分かれており、
登場人物とコミュニケーションを取りながら
それぞれの課題をクリアしていくようです。
各ステージは35~40分ぐらいでクリアすることができ、
ちょうど1回のカウンセリングと同じぐらいの時間で終わるように
考えられているようです。
あまり複雑で長い時間がかかるようなロールプレイングだと
神経質で完璧主義の人が多いと言われるうつ病患者さんには
適さないと思うので、そのぐらいの時間でクリアできるのが
適当なのかもしれませんね。
あとは、ゲーム自体が面白いかどうかが鍵になるでしょう。
ゲーム画面を見た限りでは、あまり面白くはなさそうでしたが、
日本のゲーム会社が制作すれば面白くて治療の役に立つゲームが
開発されるのではないでしょうか。
若年性のうつ病が問題になっているので
ひょっとしたら売れるかもしれませんね。
記事内に出てきた認知療法のように、
うつになりにくい考え方を身に着けることで、
うつ病の改善や再発防止にも役立ちます。
うつになりにく考え方を身に着けるお勧め教材には、
「プチ認知療法」と「自己メンタルセラピー講座」があります。
両者の詳しい違いについては、
こちらの記事をご覧ください。
>>プチ認知療法 vs 自己メンタルセラピー講座 どっちがいいの?
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。