先日、娘が行方不明になりました。
…と、書くとちょっと大げさですが、
実際にしばらくの間、子供が見つからなく
なってしまい、ものすごく焦りました。
私にとってはちょっとした事件でしたので、
自分への戒めも込めて書き留めておきます。
娘との楽しいサイクリング、のはずが…
ある日曜日、私と娘の二人で
サイクリングに行くことにしました。
以前も娘とのサイクリングを記事にしたことがあります。
●以前の記事はこちら
>>難しいことを簡単に感じる方法
●なぜ私がサイクリング好きなのかはこちら
>>やじろべぇのうつ病克服体験談
今回は、以前のルートとは違い、
娘も成長しているので、距離の長い
サイクリングコースにしました。
サイクリングやジョギング、散歩をする人たち
だけが通る、車の通らない安全なコースです。
ところが、走り出して10分もたたないうちに、
私の自転車の後輪がパンクしてしまいました。
前を走っている娘を呼び止めて、
「先に行ってていいよ」と伝えてから、
仕方なく私は自転車を押して歩き始めました。
一応、厳密にはどこまで走るとは
娘に伝えていなかったのですが、
「今日はあの目印がある所まで行ったら引き返そう」
と二人で話していたので、その目印のあたりで
待っていてくれるだろうと思っていました。
私は歩きなので、どんどん娘との距離が
開いていき、やがて娘の姿は見えなくなりました。
ちょっとイヤな予感が脳裏をかすめましたが、
「そんなに遠くまで行ける体力はまだ娘には無いだろう」
と、高をくくっていたこともあり、
目印の所までたどり着けずに、どこかで
止まって待っているだろうと考えていました。
娘の姿が見当たらない!!
たっぷり歩いて、ようやく娘と話していた
目印の折り返し地点まで来ましたが、
どこを探しても娘の姿が見当たりません。
その辺りには、サイクリングコースを少し
外れた所に、道の駅のような休憩所があり、
娘とも一度行ったことがあるので、ひょっとしたら
そちらの方へ行ってしまった可能性もあります。
しかし、サイクリングコースはまだ先へも続いています。
私が休憩所へ探しに行ってしまうと、もしも
娘が引き返してきた時に、出会うことができなくなり、
そうなると今度こそ完全にはぐれてしまいます。
子供の性格を考えると、そのままサイクリング
コースをまっすぐ進んでいる可能性の方が
高いと考え、私もそのまままっすぐ進みました。
文章で書くと、冷静に感じられるかもしれませんが、
その時、頭の中はパニックになりかかっていました。
折り返し点から先は、人も少なくなっています。
ニュースでもたびたび流れているように、
ひょっとしたら変な人に連れて行かれて
しまう可能性もないとは言い切れません。
「妻を呼び出して一緒に探してもらおうか…」
「警察に連絡して捜索してもらおうか…」
大げさではなく本気で考えていました。
とりあえず、サイクリングコースの終端まで
行ってみて、娘が見つからなければ警察に
電話しようと思い、パンクした自転車に乗り、
タイヤをガタンガタン言わせながら走り始めました。
パンクしているのでタイヤの抵抗が強く、
漕ぐのが大変で、すぐに息が上がってきましたが、
娘のことを考えるとそんなことも言ってられません。
自転車をこぎ続けて、もうすぐサイクリングコースも
終わりが近づいてきたところで、向こうから
娘らしき姿がこちらに進んでくるのが見えました。
目を凝らして見ていると、
どうやら娘に間違いなさそうです。
私は安堵感とともに、へなへなと力なく
その場に座り込んでしまいました。
果たして怒ることが正解なのか?
今回はあまりにも心配しすぎたために、
怒る気満々で娘が近づいてくるのを待っていました。
娘はちょっとすまなそうな、
何とも微妙な顔をして近づいてきました。
私が怒る気満々なのが、一目でわかったからかもしれません。
娘の様子を見て、私はちょっと考え直しました。
「果たして娘は怒られるようなことをしたのだろうか?」と。
自転車がパンクしてしまい、
「先に行ってていいよ」と言ったのは私です。
「目印まで行って戻ってこよう」と話はしましたが、
「目印の所で待っててね」と明確に伝えてはいません。
後で娘に聞いてみると、目印に気づかずに
ずっと走り続けてしまったそうです。
別に娘は故意に心配させようとしたわけでもなく、
娘が見つからずに勝手に心配して腹を立てているのも私です。
結局、娘は悪いことをしているつもりはなく、
自転車で走るのが面白くなって、サイクリングコースの
終端までずっと走り続けてしまっただけです。
悪いことをしているつもりのない子供を
頭ごなしに怒ってしまうと、子供は何で
怒られたのか理解できません。
また、これは子育てではよくあることなのですが、
理由もわからずに怒られたと感じると、子供は
「パパ(ママ)は私のことを嫌いなんじゃないか…」
と感じてしまうことが多いようです。
「ここで必要なのは怒ることではないな…」
私はそう考え直し、なぜやってはいけないのか
まずはきちんと納得してもらうために説明を始めました。
その上で、そのようなことはもうしないよう、
怒るのではなく、注意するにとどめておきました。
親のちょっとした過ちが子供の問題行動につながる
このようなことがあった時に、
以前の私だったら、心配のあまり頭ごなしに
怒ってしまっていたかもしれません。
しかし、理由もわからず怒られることで、子供には
親への不信感がじわじわと蓄積されてしまいます。
親への不信感だけならまだ良いのですが、
子どもが「自分は人から愛されない人間だ」
と知らず知らずのうちに思い込んでしまうと大変です。
そういった子供は自分から積極的に人間関係を
築いていくことが難しくなってしまいます。
ちょっとした過ちの積み重なりが、
思春期に問題行動として噴出したり、
子どもの性格形成にも大きく影響を与えてしまう
わけですから、親の責任は本当に重大です。
中には子供に虐待するひどい親もいますが、
ほとんどの親は子どもの幸せを願っているはずです。
しかし、ちょっとしたボタンの掛け違いから、
深刻な子供の問題行動へとつながって
いくことも十分にあり得る話です。
子供のためにと思いながら行なっている行動が、
実は全く子供のためにならないどころか、
逆に子供の可能性を潰していることもよくある話です。
余談ですが、当ブログでレビューしている
「不登校ひきこもり解決DVD」の作者・
伊藤幸弘氏も「内容の無い厳しさ」を
父親から感じており、本当に一歩間違えば
殺してしまっていたと話しています。
(関連記事)
>>子供の問題行動「本当の原因」とは何か?
>>子供の家庭内暴力の原因
私のような者でも、まがりなりにも何とか子育て
できているのは「うつ病の家族への対応マニュアル」と
「不登校ひきこもり解決DVD」を見たおかげも大きいと感じます。
通常の子育てはもちろん、子どもの引きこもりや
不登校など、問題行動にお悩みでしたら、以下の2つの
教材が子育ての問題解決に役立ってくれることでしょう。
>>増田泰司 うつ病の家族への対応マニュアル【特典&レビュー】
>>伊藤幸弘 不登校ひきこもり解決DVD【本音レビュー】
両教材の詳しい違いはこちらをご覧ください。
>>【接し方教材対決】増田泰司 vs 伊藤幸弘
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。