前回は、子供の問題行動を解決するには、
まず幼児期の子育てを振り返ることが
大切だとお伝えしました。
幼児期を振り返って、子供の性格や特質を
つかむことが問題行動解決の第一歩になります。
不登校になる子供は大きく2つのタイプに分かれます。
この2つのタイプのどちらの要素が強いかで、
子育てのやり方が変わってきます。
2つのタイプとは「非行型」と「引きこもり型」です。
「非行型」と「引きこもり型」の見分け方
2,000人以上の子供の問題行動を解決してきた
伊藤幸弘氏は、外面的に見えている様子で
この2つのタイプを判断するのではなく、
内面的な部分で見分けることが大切だと言います。
「非行型」というと、不良仲間とつるんで
夜遊びをしたり、万引きをしたり、薬物に手を染めたり、
暴力に明け暮れたり、バイクを乗り回したり、
といったイメージがあるかと思います。
しかし、そんな一見「非行型」に見えるような
子供でも実際には「引きこもり型」であることもあります。
本質的には引きこもり型だった子供の場合、
不良仲間と遊びまわっていたと思ったら、
ある日突然部屋から出てこなくなる
ということも十分起こりうるのです。
「引きこもり型」の3つの特徴
「引きこもり型」の見分け方として、
3つの特徴に注目してください。
3つの特徴とは「感受性が強い」「プライドが強い」
「気が弱い」という3つの内面的な要素です。
「非行型」と「引きこもり型」では、
圧倒的に「引きこもり型」のほうが
解決するのが難しいと伊藤氏は言います。
伊藤氏のもとにカウンセリングに訪れる親御さんたちは、
「引きこもり型」の子供の場合、口々に
「なぜ引きこもりになってしまったのか
原因がまったくわからない」と言うそうです。
学校でいじめられたわけでもなければ、
成績が悪いわけでもないし、
先生に何か言われたわけでもありません。
そして、小学校の時には友達がたくさんいたのに、
中学、高校では一人もいなくなっていたりします。
一体なぜなのでしょうか?
先ほど挙げた3つの特徴で、その理由がわかります。
上記3つの要素を持つ子供は
人付き合いに疲れてしまった結果、
引きこもりになってしまうのです。
「非行型」も「引きこもり型」も根本原因は同じ
実は「非行型」も「引きこもり型」も
根っこは同じで「幼児期の愛情不足」が根底にあります。
(参考)>>子供の問題行動「本当の原因」とは何か?
幼児期にきちんと愛されなかった子供は、
年相応に成熟していくことができません。
そして、思春期に不登校や引きこもりなどの
問題行動として噴出するようになります。
幼児期にきちんと愛されなかったり、
認められなかった、そのストレスが引き金となって、
暴力、放火、万引きなどの「非行」に走る子もいれば、
人間関係に疲れて「引きこもり」になる子もいるわけです。
すべての問題行動の根っこは「幼児期の愛情不足」。
幼児期にたくさん愛情を与えて育てられた子供は、
ストレスも欲求不満も感じることなく、
わがままになることもありません。
わがままにならない子供は、人の言うことも
素直に聞けて、社会のルールを守れる子供に育ちます。
つまり、不登校にはなりません。
では、子育てに失敗した子供にはどうすれば良いか。
幼少期に戻って、もう一度子育てをやり直せば良いのです。
そのためには、幼少期を振り返って、
お子さんの特質をつかむことが子育てを
やり直す第一歩になります。
(次の記事)>>不登校の隠れた原因~ある中学生の少女の場合
今回お伝えした「非行型」と「引きこもり型」。
どちらの要素が、あなたのお子さんには
色濃く表れていましたか?
タイプ別の問題解決方法について詳しく解説されている
伊藤幸弘さんの「不登校ひきこもり解決DVD」。
自腹で購入してみたレビュー記事はこちらをご覧ください。
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。