前回は「自己重要感」についてお話しました。
相手の「自己重要感」を満たしてあげることが大切で、
基本的には相手の意見などは、なるべく
「否定しない方が良い」ということでしたね。
「相手の意見をなるべく否定しない」ことも大切ですが、
「自分自身をなるべく否定しない」ことも
うつ病を避ける上で重要な考え方です。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
>>「自分に優しくする」という本当の意味
>>THE MANZAI 華丸大吉の優勝コメントと自己嫌悪について
どうしても反対意見を言わないといけない時には?
さて、話を戻しますが、相手をなるべく
否定しないとは言っても、どうしても反対意見を
表明しなくてはいけない時も当然あると思います。
そんな時には、
「すぐに反対意見を言わない」
「強い口調で反対意見を言わない」
この2点をまずは心がけるようにしてください。
なるべく自分が反対意見を表明していると
相手に思われないようにすることがポイントです。
具体的には、以下の4パターンを参考にしてください。
(1)第三者の意見として反対意見を表明する
「たしかに良い意見だと思いますが、○○○(反対意見)と
感じる人もいるのではないでしょうか?」
上記のように伝えることで、自分は反対ではない
けれど、否定的に感じる人もいるかもしれない、
というニュアンスが伝わると思います。
(2)時間をおいて反対意見を表明する
中心となる議論が終わった後に、
思い出したように、何気なく反対意見を言います。
白熱している議論の最中ではないので、相手が
反対意見を論破してやろうという意識も少なくなり、
反対意見を受け入れやすい状態になっています。
(3)反対意見を賛成意見で挟み込み、印象を薄くする
まず、できるだけ相手の意見に賛成できる点を表明します。
次に何気ない調子で反対意見を挙げ、
考慮に入れるべきではないかと伝えます。
最後に、もう一度賛成の意をなるべく多く表明します。
このパターンでは、まず賛成意見で相手の防御姿勢を
和らげ、反対意見を受け入れやすくしておきます。
そして、人は最後に聞いたことを記憶に残す
性質がありますので、最後に賛成意見を伝えることで、
賛成意見が反対意見よりも強く印象に残るようになります。
(4)最高の代案を用意する
どうしても相手の依頼を断らなければならない時には、
それに代わる案で、自分が考えられる最高のものを提案します。
たとえば、用事があってデートを断らなければならない時。
「その日は、○○があるので行けないんだ。ごめん…」
と伝えるだけでは足りません。
「その日は、○○があるので行けないんだ。
代わりに前から行きたがってたレストランを
○日に予約しておくから、一緒に行かない?」
そう伝えられた彼女は、反対意見のことなど忘れて
却ってあなたに対する好意が深まることでしょう。
相手を不快にさせず反対意見を言う4つの方法、
いかがでしたでしょうか。
お互いに信頼関係が出来上がっているような間柄なら、
反対意見を表明しても問題はないでしょう。
しかし、そうでないなら、基本的に自分の意見を
否定されて喜ぶ人はあまりいません。(当たり前ですね)
どうしても反対意見を言わなければならない時には、
上の4つのパターンを使って、余計な衝突を
極力避けるようにしましょう。
普段から、苦手な相手に対してでも、
賛成できる所を探すように習慣づけていると、
人を否定的に捉えることも少なくなるでしょう。
この4つのパターンは、あなたがラクに
生きていく上で、とても役に立つ方法だと思います。
ぜひ日常生活で試してみてください。
なかなか反対意見を言えず、他人に合わせすぎて
自分に自信が持てない人はこちらをご覧ください。
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。