うつ病を克服したからといっても
薬をすぐにやめるわけにはいきません。
徐々に減らしていかないと、「離脱症状」と呼ばれる
副作用が起きてしまい、うつ病がぶり返すことがあります。
ですので、私は今でも月に一回ほど通院し、
薬を少しずつ減らしてもらっているところです。
先日、心療内科に診察に行った時に
ちょっとした「事件」がありました。
病院のけっこう大きな待合室で、
自分の順番を待っていた時のことです。
突然、60代ぐらいのおじさんが
近くに座っていたカップルに怒鳴り始めました。
「お前ら、さっきからペチャクチャペチャクチャ
うるさいんだよ!ここは病気の人が来るところなんだよ。
お前らホントに病気なのか?
うるさくするなら出て行け!!」
こんな感じで、カップルに散々怒声を浴びせていました。
女性のほうが患者さんだったのでしょうか。
すぐに立ち上がって女性だけ逃げて行ってしまいました。
残された男性は、そのおじさんに謝っていました。
おじさんは、それだけでは飽き足らずに、
「俺に謝ったってしょうがないんだよ!みんなに謝れ!」
と怒鳴りました。
男性は待合室の人達に「すみませんでした」と
大きな声で謝っていました…。
私は見ているだけしかできませんでしたが、
なんだかその男性がとても気の毒になってしまいました。
それほどうるさいわけでもなかったと思います。
私は全く気になっていなかったので。
むしろ、そのおじさんの方がうるさかったですし、
おそらく待合室の人達も、おじさんの方が
カップルよりも数段迷惑だったと思います。
しかし、こういう時って看護師さんや先生達も
まったく止めに入ってくれないものなんですね…。
不快な感情は私たちを守るために起こる?
「ちょっとしたことですぐ怒る」というのも
うつ病の症状の一つです。
このおじさんが普段どういう人なのか知りませんが、
うつ病の症状として、怒りやすくなっていたんだと思います。
「怒り」「不安」「悲しみ」「焦り」「驚き」
これらの5つの感情は、うつ病患者さんの症状として
強く現れるものです。
しかし、これらの感情が強く出るのは、
私たちを苦しめようとしているからではありません。
むしろその逆で、私たちを守ろうとして
出てくる感情なのです。
(参考)>>うつ病~防衛本能がもたらす宿命~
ここが理解できると、うつ病に対しての
考え方が変わってきます。
うつ病がそれほど悪いものではないとわかると、
症状が気にならなくなってきます。
気にならなくなると、自然に症状は収まってきます。
最近怒りっぽくなってきたという方は、こちらをご覧ください。
>>プチ認知療法【特典&レビュー】
(追記)
その後、離脱症状を起こすこともなく、無事に薬を
やめることができ、通院も終了しています。
詳細はこちらの記事をどうぞ。
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。