この間、あるうつ病の方と話していた時のことです。
その方はこんな悩みを抱えていました。
「1対1で話すのは大丈夫だけど、3人以上で
会話する場合にどうすればいいのかわからない」
1対1の場合は、相手との間合いを図りやすい
ですけど、3人以上で話す場合は、自分がどの
タイミングで会話に入ればいいのか分かりませんよね。
あるいは、そもそも自信のない人は
自分から話に入っていく勇気が持てません。
そんなような悩みかと思っていたら、
全然違っていました。
この方の場合は、たとえばAさんが話していたら、
Aさんの話を理解しようと一生懸命聞きます。
すると、Aさんの考えを理解することで一杯一杯に
なってしまって、自分の考えをまとめられなくなるそうです。
Aさんの考えを理解して、まとめようと
している間に、今度はBさんが話し出します。
すると、またBさんの話を理解するのに
一杯一杯になってしまって、考えを
まとめている間にAさんが話し出す…。
「早く何かしゃべんなきゃ…」
と焦れば焦るほど、頭が真っ白になっていく。
会話に「恐怖」を感じたために、
しだいに人と距離をおくようになってしまい、
うつ状態になったということでした。
なぜ、会話に「恐怖」を感じるようになったかというと、
以前複数の人たちと話をしていた時のことでした。
会話の途中で、自分が話し出すと
「変な空気」を感じたそうです。
一瞬、会話が途切れて「シーン」とするような。
ちょっと会話の趣旨と外れたことを
言っていたのかもしれませんね。
そんなことが何回かあり、
「自分は場の空気が読めていないのだろうか?」
「他の人からどんな風に思われているんだろう?」
という気持ちが強くなりすぎてしまい、複数の人たちで
話すことに「恐怖」を感じ始めたとのことでした。
その人は、普段は複数の人たちとの間でも
普通に話していたし、むしろ口数は多いほうでした。
まさか、そういうことで悩んで
いたとは思いもしませんでしたので、
とても意外に感じてしまいました。
「複数の人たちと話すのが苦手」
という同じ悩みを持っている人でも、
その悩みの内容は、人によって全く違うのですね。
話を聞いている時に、この人は「大人の発達障害」
と呼ばれている症状なのではないか、と少し感じました。
知能が高いために発達障害だと気づかれないまま大人になり、
職場などで周囲との違和感を感じ、大人になってから
病院を受診して初めてわかった発達障害のことを
「大人の発達障害」と呼ぶそうです。
詳しくは下記リンク記事をご覧ください。
話は変わりますが、人がどのように物事を捉えているか、
そのことに私はとても興味を持っています。
他の人の考えを知ることで、
自分では全く考えてもいなかった
「物事の捉え方」を知ることができるからです。
自分の考え方だけに固執していると、
なかなか悩みは解決しませんよね。
いろんな人の考え方を知ることで、
ひょっとしたら、今の自分の悩みを解決する
「きっかけ」を掴むことができるかもしれません。
だから私は、人が何を考えているのかに、
とても興味を持っているのです。
これは、ある意味「認知療法」だと思っています。
(認知療法とは、簡単に言えば自分の
「ゆがめられた考え方」を修正する治療法です)
うつ病の治療には、とても有効な方法ですので、
勉強してみるのも良いと思います。
簡単に「認知療法」を実践できて、自然と
うつになりやすい考え方を変えていくには
コチラの方法がオススメです。
私の体験談が何かの役に立つかもしれません。
良かったらご覧ください。